MacやiPhoneのマップを使うようになって、一日とかかさず地図を眺めています。
時々忽然と川や寺社の名前が消えることがありましたが、刻々と詳細で重層的な地図に進化していることを感じます。
いつ頃からでしょうか、海岸線に薄い緑色の岩礁地帯が描かれるようになったのを、今年のあの能登半島地震の直後に気づきました。
また、海岸線を拡大していくとけっこう小さな岬の名前まで載っています。見やすいように小さい文字でも太い字になっているのも助かります。
そして岬だけでなく、こういう場所には「鼻」とつくことを初めて知りました。
日本語で岬を表す表現には、崎、埼、碕、角、鼻がある。
鼻
菜切祥生によると「鼻」は「埼」や「碕」と同じく、「岬」よりも小規模な地形に付けられている。
(Wikipedia「岬」「概念」より)
おそらく紙の地図しかなかった時代には、岬よりも小さい「鼻」の地名を載せるスペースもなく割愛されていたのでしょう。
*半島名がないのは残念*
ところが、Macのマップでは、拡大しても縮小しても半島名が見当たりません。
今治の先の北側へ出っ張った部分が高縄半島だと知ったのは地図ではなく、偶然、コトバンクの「馬刀潟村」に書かれていたからでした。
今までの散歩でも全国あちこちの半島を歩いてみました。
宇土(うと)半島なのにありもしない三角半島と勘違いするようなこともたまにありますが、国東半島が「くにさきはんとう」で大分にあることを知っていたのも、全国の大概の半島名も知っているのも、小学生から高校生までの間に使っていた地図で覚えたのだと思い返しています。
とても詳細なMacのマップに半島名がないことで不便を感じたのが、地形そのものがなんだかわからないほど半島や岬が入り組んだ長崎を見ていた時でした。
この一つ一つの出っ張りの名前はなんだろう、どこがどういう名前の半島なのだろう、と。
そこから日本各地だけでなく、世界中の半島はなんという名前なのだろう。
以前なら本屋さんへGo!だったのですが、最近は重くて小さい文字の地図はつらいので、ぜひぜひインターネット上で簡単に見ることができるといいなと切望しています。
ところで半島ってなんだろうとWikipediaを読んでみました。
半島(はんとう)とは、3方位が水(海・川・湖など)に接している陸地のこと。「半島」とは『訂正増訳采覧異言』にある言葉で、その語源はオランダ語のハルフエイラント(蘭:halfeiland・「半ば、半分」を意味するhalfと「島」を意味するeilandの2語による造語。現代オランダ語ではschiereilandの方が一般的)またはラテン語のパエニンスラ(ラテン語:paeninnsula・「ほぼ、半ば」を意味するpaeneと「島沢」を意味するinsulaの2語による造語=「ほぼ島のようなもの」)とされている。
(Wikipedia「半島」)
地図や地形の言葉ひとつとっても長い歴史があり、世界は広いですね。
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