鵺(ぬえ)のような 28 「自由民主」党から「新しい資本主義」党へ

高校生の頃からイデオロギーに入り込むなと言われても漠然としかわからなかったのですが、最近は父からもらったすごい遺産だと思うことが増えました。

 

イデオロギーは確固たる思想というよりは、求めるものが似ているのか、それとも違うのか、何度もねじれて離散集合し合うのが実社会でしかないようですからね。

そして理想の社会を求めているというよりは、政治家でい続けることで多大な利益と権力を得ることが目的になっていることがはっきりと見えてきました。

 

 

*「骨太」のイデオロギー

 

そんな私でも「自由」「民主」には何か普遍的なものがあるはずと思っていました。

 

ところが、最近はこれを掲げていた人たちのこの何だかこれじゃあないという政策や方向性はいつどこからこんなに変節してしまったのだろうと感じですね。

 

さて、今年もまた「骨太の方針」を耳にすることが増えて、6月17日付で「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)2024」の原案が明らかになったという野村総合研究所の記事がありました。

そのタイトルと最初の部分で、ああと思いました。

骨太方針では労働市場改革が注目点の一つ:労働生産性向上を通じた持続的な実質賃金の上昇が重要

 

大企業に遅れる中小企業の賃上げ支援

政府が6月下旬に閣議決定をする「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)2024」の原案が明らかになった。

今年の春闘では、予想外に高い賃上げ率が実現したが、骨太の方針2024ではさらなる賃上げについての方針は、成長戦略として掲げられている「新しい資本主義実行計画」の改訂案と同時並行的に議論が進められている。6月21日には、骨太の方針と新しい資本主義計画の改訂が、同時に閣議決定される見通しだ。

(強調は引用者による)

 

自由な働き方と非正規雇用がもてはやされたあたりから漠然と感じていた違和感が気づくのが遅れたという実感になるまで、もっとおかしいと思えば良かったと後悔しています。

「労働市場」と、平気で人の仕事と経験が軽んじられることに。

 

そして「自由民主」党の正体はいつの間にか「新しい資本主義」党になっていたことに。

党名を変えてくださったら良かったのですけれどね。

 

「だまされた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや現在でもすでに、別のうそによってだまされ始めているに違いないのである。

伊丹万作氏の言葉が耳に痛いですね。

 

 

 

*おまけ*

Wikipedia「自由民主主義」の「党名」にこう書かれていて、気づくのが遅すぎました。

自由民主党」という党名の政党は多数あるが、自由民主主義」を掲げている場合と、必ずしもそうでは無い場合がある

(中略)

日本の自由民主党は、自由党日本民主党が合併して結党された。結党時の「党の政綱」には「外交の基調を自由民主主義諸国との協力提携に置いて」との記載がある。また、党名を公募した際に最多となったのは「日本保守党」であったが、「選挙に不利」という理由で自由民主主義を最も端的に表す「自由民主党」を党名として採用した経緯がある

(強調は引用者による)

ああ…。

 

 

「骨太」への疑問を書いた記事がだいぶ溜まったので、ここでまとめを作ろうと思います。

<2013年>

産後ケアセンターと「骨太の方針」

<2022年>

「唐突」だったのかそうでないのか?

<2024年>

より異常にさせないための無償の部分

政治家は「骨」がお好き

虚業と実業

「20代から30代の女性が半減し」

「骨太」に取り込まれた一部の助産師

「骨太」の正体が30年経ってようやく見えてきた

何かとシュールな社会の裏が見える

生活を骨抜きにする「骨太の方針」

金原明善記念館

半世紀前の「イデオロギー」が見えてきた

「こうすれば健康になる」の商売

災害に「創造的復興」とか「復興の隘路」とか

マイナンバーカードの「法的なリスク」

 

 

「鵺(ぬえ)のような」まとめはこちら

あの日(2022年7月8日)から考えたことのまとめはこちら

合わせてマイナンバーとマイナンバーカードの記事のまとめもどうぞ。