散歩をする 602 水呑(みのみ)川から芦田川へ

幻になってしまった中華屋さんからのカフェめしで元気になり、また歩き始めました。

 

次は芦田川河口堰をみたあと、遡るように水呑川沿いから寺社をつないで草戸千軒町遺跡や草戸歴史資料館まで歩いてみようという計画です。

バスで通った感じではほぼ無理そうな距離でしたから、またやり残した宿題が増えそうです。

 

まあ、とりあえず芦田川河口堰を目指しましょう。

 

*水呑川*

 

少し下り坂になり、水呑(みのみ)川のそばに出ました。その先に貯水池のような場所があり水呑川ポンプ場とありました。

 

ここから300mほど先に芦田川河口堰があります。しだいに右手は山の端に近づき上の方から来た道との交差点に「竹の端道改修記念碑」があり、いつのものかはわからなかったのですが寄付金額と氏名が多数彫られている石碑でした。出縄地区の道路記念碑を思い出しました。

道には公共性の歴史がありますね。

 

さて、地図でこの「水呑川」を見つけた時には、芦田川左岸に1622年に整備された福山上水「不舎晝夜」断水のないという意味を込めて1925(大正14)年に建設された福山市の水道の歴史を重ねながら名前の由来を想像していました。

 

ところが「水呑川」でググってもなぜか「呑川」になってしまい、水呑川の先人の記録が全く検索できません。こんなことは初めてです。やはりデジタルやらAIやらも完璧ではないですね。

水呑(みのみ)町で検索したら、「地名の由来」がありました。

神功皇后が征西の際、箕島(蓑島)で休息し水を呑んだとの故事による。

「水道」の歴史ではなかったようです。

 

 

*芦田川河口堰へ*

 

目の前に芦田川河口堰が近づきました。

10年ほど前はまだ「自然の中にこんな無粋なもの」という気持ちがちょっとだけあったのですが、あちこちの河口堰を訪ねるようになって、心が踊るというかしんみりとすごいなあと思うようになりました

 

そういえば、河口堰の構造物の名称を知らなかったと検索すると、あのゲート間に立つ四角い施設は「堰柱(門柱)」だと知りました。

芦田川の右岸側の最後の堰柱には「11」とつけられていて、「現在の流量」が表示されていました。上流側は流れがないかのように静かな水面に見えますが、しずかにしずかに水を送っているのでしょうか。

下流側からはすぐ瀬戸内海が見えると思ったのですが、左岸の埋立地の工場などが続いています。地図を見直すと、河口まではまだ1kmほどありました。

 

そばで「いのちとくらしをまもる防災減災 国土強靭化対策工事(5か年加速化対策)」が行われていました。川風の強い時にはほんと大変そうですね。各地で川風の強い中でこうした治水・利水の施設を守っていることを重ね合わせました。

 

地図で見つけた河口堰を見ることができて満足しました。

ここからは水呑川沿いに上流へと歩いてみましょう。まっすぐ北西に続いていた水路が突然直角に西へと曲がりました。

「水呑町三新田」という地名です。どんな干拓の歴史があるのだろうと気になりながら、体力の限界になり、あえなくバスで福山駅へと戻りました。

 

*かつての海城、福山城*

 

駅の南側のロータリーに、説明板がありました。

  福山駅前に残る福山城

 福山駅前付近は、福山城三之丸の南東部にあたり、外堀に面して藩の勘定所や重臣の屋敷がありました。外堀の南中央には、大手門があり、外堀を渡って城下へ通じる木橋が架けられていました。

 さらに、その外堀の東側には城内に湾入した舟入があり、御水門(おみずもん)と二重櫓を備えていました。この舟入は、瀬戸内海から入江を通って外堀に入ってきた舟をつなぎ止める施設で、御水門は舟から石段を上り直接城内に入る門、二重櫓は舟入に入る舟の監視機能を持った建物です。

 この舟入と御水門は、まさに城郭から入江を通り瀬戸内海に通じる「潮の道」の門戸であり、海へ開かれた福山城郭の特質を示す重要な遺構です。

(強調は引用者による)

明治初年の写真も添付されています。当時は福山城のすぐそばまで海があり、舟が写っていました。

 

ぐるりとロータリーを歩いていると、「今治行き」のバス停がありました。しまなみ海道を通って今治と福山を結ぶ高速バスですね。次に四国へ行くときは乗ってみよう、妄想の散歩計画ができてしまいました。

 

かつては同じく海城である今治城など瀬戸内海を舟で行き来していたのが現在は高速バスになり、そして境内に鉄道を通したように、かつての城内を山陽本線や山陽新幹線が横切っている風景。

ほんと、明治以降の人の心の大きな変化はどこからうねりが始まったのでしょうか

 

わずか1世紀半ほどの時代の変化に、ちょっとクラクラしながらホテルへと戻りました。

 

 

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