毎日のように「孤独のグルメ」の録画を観ながらご飯を食べています。
最近は年金生活の始まりがインフレや増税ばかりの時代と重なって「手取りの少ない高齢者」ですから目の前の切り詰めた食事とは大違いですが、なんだか一緒にごちそうを食べているような気分になっています。
4年ぶりの今シーズンもまず録画しておいて、すぐに観るのはもったいなくて2週間ぐらいしてようやく観ていたのですが、とうとう最終回になってしまいました。
「あれ、五郎さん、最終回だというのにかつ煮定食でおしまい。だんだん食べる量が減ったのかな」と思っていたら、稲庭うどんを追加。
冷やしたうどんと茄子の揚げびたし、ああ大好物です。
と、隣りに座ったお客さんは久住さんじゃあないですか。いつもすれ違うだけだったのに一緒にずっと映っているのは珍しいと思ったら、二人そろって冷やしうどんを食べるシーンになりました。
「え、こんな偶然が」と思ったのは、私もその時にそうめんを食べていて、なんだか「三人」で一緒に食べているかのようになりました。
ただお二人と違って、私の場合、そのそうめんが人生でこんなに美味しくない製品に当たったことがないと思うもので、ちょっといやいや食べていました。
子どもの頃から好きで食べ続けてきましたが、今までだと有名なそうめんほどではなくてもどれもそこそこの美味しさではずれることはありませんでした。
どこかのPB製品でしたが、安いといってもほんの1~2年前ならふつうの価格帯ですし、この国の製品は滅多にはずれはない印象でしたからね。
贅沢は慎み「まずい」なんて思わないようにしながらの時代を経験してもなお、「さすがにこれはない・・・」と思いながら、でも節約の毎日ですから捨てたくないしと思いながら食べていました。
そんな時に「三人で麺をすする」かのような偶然に、なんだか味が変わり完食したのでした。
ほんと、食欲が戻る奇跡の番組です。
*「忘れられた商売の基本」*
4年ぶりの「孤独のグルメ」は、メニューの値段がインバウンド価格かと思う値段になっていました。2年前はちょっと節約を頑張ったら、月に1~2回、ランチを食べようが夢だったのに、あの時1000円以内だった定食が軒並み1500円ですからね。もう「幻のグルメ」になってしまいました。
制作スタッフの皆さんも、この緊縮節約ムードのご時世に大変ですよね。
さて、最終回のお店はどんなお店だろうと楽しみにしていたら、表に「より良いものをより美味しくより安く」とあるのを見た五郎さんが「忘れられた商売の基本だ」とポツリ。
まさに。
そして最後に久住さんも「原点に戻る」と。
ああ、よかった。もうこのシーズンで終わってしまうのではないかと思ったのですが、きっとまだまだ番組は進化して続きそうですね。
この孤独のグルメは「当時の生活を垣間見る」貴重な記録ですからね。
*おまけ*
茹で過ぎて持て余していたそのそうめんですが、翌日、味噌仕立てにしてみたら美味しく食べられました。
世界中から貪欲に食べ物を集めるような贅沢に慣れてしまっていたけれど、こういう反動のような時代もまた竹の節ですね。享楽に溺れさせられる時代でしたから。
楽しく節約し、またどこかで美味しい食事とお店に出会うことに感謝、ですね。
そしてさまざまな食品を工夫して加工し、適切な価格で私たちを食べさせてくださる仕事の方々にも。
「食べるということ」のまとめはこちら。
「孤独のグルメ」のまとめはこちら。