2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

観察する 6 <足の老化か、進化か>

更年期にさしかかる頃から急激に筋肉量自体が減ってきたような気がすることを、「『お肌の曲がり角』よりも『筋肉の曲がり角』」で書きましたが、もう少し前から、微妙な筋肉の変化を感じていた体の箇所があります。 それは足です。 「脚」のほうではなく、…

水のあれこれ 31 <雨と雪の境界>

暖冬だとほっとしていたら、やはりちゃんと冬がやってきました。 そしてこのところ週末になると雪の予報で、天気予報が気になります。 「暖冬の年は雪が多い」と覚悟していたのですが、少し前、NHKの天気予報士さんが過去の暖冬と雪のデーターを出して、「暖…

水のあれこれ 30 <マグロのような泳ぎは無理だけれど・・・>

一昨年は、あちこちぶつかる人間臭いペンギンの泳ぎよりは、凛としたマグロのように泳ごうという目標をたてたのですが、なかなかさかなのようなスムーズな泳ぎというのは難しいものです。 先日、葛西臨海公園で水仙が満開というニュースを聞いて、これはそろ…

行間を読む 53  <「水泳の技術のほとんどは、自分の目で確認できない空間の動きで作られている」>

前回の記事に書いたように、背泳ぎでいかに抵抗を少なくするか考えている毎日なのですが、先日こんなニュースがありました。 クロール、速いのはS字?I字? 長年の論争に「答え」 競泳自由形のクロールで中長距離をより速く泳ぐには、プールの中で腕をS字状…

水のあれこれ 29 <水中の抵抗と柔軟性、そして継続>

最近は「今年1年の抱負」について考えることもなく淡々と日々が過ぎているのですが、泳ぐことだけには目標のようなものがあります。 私の得意な泳ぎは背泳ぎですが、10年前はほとんど背泳ぎは泳げませんでした。 20年以上前に自己流で泳ぎ始めて、10年ぐらい…

記憶についてのあれこれ 90 <「すももがとれたからあげる」>

父の面会に行くと、病棟の長い廊下を何往復も歩いている女性がいます。 端の非常口のドアをカチャカチャとまわして、それからまた戻っていきます。 あの行動は彼女にとって散歩であり、ドアノブはランドマークなのでしょうか。 時々、美しい歌声で歌いながら…

「10年ひとむかし」 まとめ

1980年代に東南アジアで働いたのは20代半ばでした。 その時に第二次世界大戦で日本軍がその国にしたことを直接問われた経験を、「一世紀という歴史の意味」に書きました。 「自分が生まれていない30年前、40年前のことも当然ですが現実感がなく、とても昔だ…

10年ひとむかし 11 <入院中の洗濯物>

私自身は入院したことがないのですが、日々、入院される方に対応しているなかで、もし私だったらこうして欲しいと思うことはなにか考えると、入院中の洗濯を心配しなくてよいことです。 寝衣に関しては基準寝具のひとつとして、「病衣(びょうい)」と呼ばれ…

10年ひとむかし 10 <使い捨てマスク>

なぜ花粉症と認めたくなかったのかという理由のもうひとつに、マスクをつけて生活するようになることを受け入れられなかったのではないかと思い返しています。 医療従事者のマスク姿も今はごく当たり前の光景ですし、花粉症の時期だけでなく年中マスク姿の人…

10年ひとむかし 9 <花粉症とつきあう>

そろそろ、春の花粉症の予想が気になる頃ですね。 ウエザーニューズの「2016年の花粉飛散傾向発表」を見ると、昨年夏の日照不足と8月後半の低温のために、今年は花粉の飛散量は少なさそうです。 私が花粉症になったのは1994年頃でした。 冬と春先にひどい「…

「行間を読む」 まとめ

「行間を読む」は、「行間をよむ 1」に書いたように、助産師学校の授業で「教科書に書いてあること、その行間を読めるようになってください」という一言が印象に残っていたことから書き始めました。 コトバンクを読むと、大辞泉では「文章に文字では書かれて…

行間を読む 52 <社会問題と正論>

昨日の記事で紹介した「乳児圧死事件」に、こんな部分があります。 このことが朝日新聞で報じられると、大きな社会問題として国民の関心を呼んだ。 たとえ電車が満員であっても、託児所もない現実を問わずに母親の責任を問うことはできないとする意見。むし…

圧死予防のリスクマネージメント

今朝は、起きたら体中が痛いです。 特に肋骨とか背骨のあたりに、息をすると何とも言えない違和感がありますし、両足のふくらはぎもあちこちが痛みます。 昨日、夜勤明けで乗った電車が原因です。 昨日の朝、出勤してきた他のスタッフから、電車の混み具合が…

「記憶についてのあれこれ」まとめ

出産の安全性とかまだまだわかっていない新生児の世界について書き始めたブログですが、いつの間にかジャンルが広がっていきました。 出産や授乳について何かアドバイスや答えを期待してたどり着かれた方には、水泳や認知症や東南アジアの話題に戸惑われるの…

記憶についてのあれこれ 89 <ニワトリの鳴き声>

波の音やココナッツオイルの匂いなど、3年ほど暮らした東南アジアを回想するスイッチになるものがいくつかあります。 そしてにわとりが鳴いている絵やニワトリの鳴き声もそのひとつです。 ニワトリの鳴き声を聞くと、一瞬にして自分があの国で生活していた匂…

「助産師の世界と妄想」まとめ

看護職というのは、看護師・保健師・助産師の3つの資格があります。 保健師・助産師になるには看護師の資格も必要ですが、上記の3つの資格を持っている人もいます。 看護師の中にも国家資格の正看護師と都道府県知事資格の准看護師があったり、看護教育の…

「助産師と自然療法そして『お手当て』」 まとめ

私のブログでは一つの切り口とかテーマから連続した記事になっていくことが多いのですが、時々見直してみると、その続き番号が飛んでいることがあります。 そこでアナログな方法ですがカード化して、今見直しています。 これからぼちぼちと、どうしてその記…

記憶についてのあれこれ 88 <KJ法>

半年も続かないかなと思ったブログですが、もうじき4年になります。 人生で最長の日記かもしれません。 どうしてこんなに書くことが尽きないのかと自分でも驚いているのですが、まあ、日常の小さなことをふくらまして上げ底にした内容でもあります。 最近で…

助産師と自然療法そして「お手当て」 49 <誤った認識を広げた責任>

「感染症パーティー」の存在を知ったのはたしか2009年頃、 kikulogのコメント欄でした。 それまでは、「麻疹や水ぼうそうなどは、予防接種よりも自然にかかった方が免疫が強いらしい」ぐらいの誤った認識がまだまだ社会の中にあることは聞いたことがありまし…

思い込みと妄想 26 <繰り返す「母になること」のファッション>

「自分が生まれたときはどんな感じだったか」、一度は親に尋ねるのではないかと思います。 私が小学生ぐらいの頃に、やはり母に尋ねました。 「元気に生まれてうれしかった」とか「ほっとした」という言葉を期待していたのに反して、母から返ってきた答えは…

気持ちの問題 18 <「母になる」こと>

時々、母のことになるとちょっと辛辣なことを書いていますが、今80代ぐらいの母の世代が「母になる」頃は、まだ自己実現とか自己愛なんて言葉もなかった時代でしょうから、母の背をみているとその中での葛藤が見えてくることがあります。 私のアルバムを見る…

狂い咲きか早咲きか

今年の冬は、本当に暖かい日が続いています。 12月中にすでに紅梅が咲き始めていて、お正月にふらりと寄った公園では満開になっている紅梅もありました。 今年はいろいろな花の開花が早そうですね。 先日、父の面会へ行く途中、車窓から見える土手では水仙が…

10年ひとむかし 8 <夢の使い捨ての布のような紙のようなもの>

赤ちゃんのお尻ふきについて考えていたら、「不織布(ふしょくふ)」という言葉に突き当たりました。 その記事で紹介した一般社団法人日本衛生材料工業連合会の「ウエットテイッシュ・紙おしぼりについて」の「Q8.『ウエットテイッシュ』の歴史についておし…

小金がまわる 8 <情報がお金になる>

10年ぐらい前に買い替えた財布あたりから、カードがたくさん収納できるタイプの財布になりました。 百貨店のカードが3枚、近くのスーパーマーケットやドラッグストアー、書店、家電量販店などのポイントカード、そしてスターバックスのBEANS CARDなど、いつ…

散歩をする 2 <道を記憶する>

「散歩をする」は不定期に記事になりそうなので、続き番号にしてみました。 私はどうやって道を記憶しているのだろうと考えています。 地図を見るのも好きですし、目的地までの道順の目星をつければ初めての場所でもだいたいたどり着くことができるので、結…

散歩をする

「散歩」という言葉を日常で意識し始めたのはいつ頃だったのかなあと思い返しています。 十数年前に一緒に働いていた看護師さんが、夜勤明けに通勤途中の駅から駅の間を歩いていると聞きました。 なんでも、通勤途中の街がどんな感じなのか知りたいので歩い…

気持ちの問題 17 <あまのじゃくと認知バイアス>

初めてあまのじゃくという言葉をいつ知ったのか思い出せないのですが、子どもの頃からなんとなく「自分はあまのじゃくなところがあるかもしれない」と認識していました。 Wikipediaの「天の邪鬼」の「転用」にこんなことが書かれています。 人の心を見計らっ…

赤ちゃんに優しいとは 10 <「赤ちゃんに優しい」と思い込み>

赤ちゃんのお尻ふきの変化について、「10年ひとむかしだなあ」と思ってその変遷を思い出しながら記事にしようとしたのですが、あまりになんだか違う世界が広がっていたので驚きました。 私が助産師になった1980年代終わり頃の産科病棟では、赤ちゃんのお尻…

10年ひとむかし 7  <人の手となり足になる>

2000年に介護保険が始まりましたが、当時はまだ両親も元気に過ごしていたので、私自身にとっては介護保険料を徴収され始めることのほうが「実感」でしかありませんでした。 こうした新しい試みに対して私自身はちょっと保守的に構えるところがあるので、期待…