2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶についてのあれこれ 116 <「今何時ですか?」>

いつ頃からでしょうか。 街の中を歩いていて、見知らぬ人から「今何時ですか?」と尋ねられることがなくなったのは。 おそらく日本中のほとんどの人が腕時計や携帯電話を持っていることでしょうし、忘れたとしてもあちこちに時刻の表示があるので、人に尋ね…

10年ひとむかし 24 <正確に時を知る>

物心ついた頃の1960年代前半、家には時計がありました。 壁に掛けられた時計です。 時計の下の部分では振り子が揺れていて、その動きをみて「1秒」の感覚を覚えたのだと思います。 大きな古時計ほどの大きさはなかったのですが、祖父の家にはまさに「おじい…

記憶についてのあれこれ 115 <腕時計>

通勤途中、ふととなりの女子高校生の腕時計が目に入りました。 今どきの学生さんたちも腕時計をしているのかと、ちょっと不思議でした。 見渡すと、まだまだ腕時計をしている人が結構いるのですね。 日常生活の中で腕時計をしなくなって、かれこれ20年以上に…

存在する 1 <あとかたもなくなる>

こんなところでも咲くのかと驚いていたタチツボスミレですが、毎週同じところを観察していたら、その変化の過程を知ることができました。 「閉鎖花」のところで紹介した「白岩先生の植物教室」の写真にある、「種子を飛ばした後のスミレ」の姿を初めて見まし…

水のあれこれ 60 <水の上で暮らす>

目黒川の下流を散歩した話はまだ後日続きますが、「水路をゆく」の「戦後〜高度経済成長期」の記事の中に「水上生活者」について書かれていて、それが少なくとも1960年代の東京でも使われていた言葉であったことを知りました。 Wikipediaの水上生活者では、…

散歩をする 24 <目黒川>

一時期、目黒川の近くへ行き来することがよくありました。 桜はあった記憶がありますが、まだほとんど人が気にもとめない「ドブ川」のような川でした。 「目黒のさんま」という落語があるということは知っていたけれど、現実の中では目黒とさんまはつながっ…

水菜

最近では、1年中手軽に買える野菜として水菜があります。 鮮やかな緑と茎の白さがきれいですし、洗ったらそのままザクザクと切るだけで簡単でいいですね。 ただ、売っている姿はボリュームがあっても、加熱するとシュンと量が減ってしまうところがちょっと損…

数字のあれこれ 21 <競泳プールの1センチ>

JapanOpen 2017の3日間が終わりました。 一番楽しみにしていた50m背泳ぎで、古賀淳也選手の泳ぎをみる事ができたので大満足。 100m背泳ぎと100m自由形の決勝ではハラハラしたけれど、最後のここ一番というところで集中力を発揮するところに経験が生かされて…

気持ちの問題 41 <一人でいられるということ>

なぜ泳ぐことにこんなにもはまったのかなと、先日の記事を書きながら思い出していました。 20代の頃からボチボチと泳ぎ始め、30代から週に2〜3回ペースで泳いでいます。 たぶん、一人でできる運動が好きなのだろうと思います。 また、競技のように競い合った…

数字のあれこれ 20 <高速道路の車間距離>

先日、また久しぶりに高速バスの最前列の席に乗りました。 その時に、今まで気づかなかった違和感を感じたのが、車間距離についてでした。 父がまだ運転をしていた頃、父は慎重で安全運転だった記憶があるのですが、そのひとつにこの車間距離をきちんととる…

気持ちの問題 40 <マナーやルールはどのように変化し広がるか>

なんだかまるで世の中がわかったかのような偉そうなタイトルですが、今日も、あくまでも私の身の回りの小さな世界での変化の話です。 午前中にプールに行くと、最近は中高年以上の女性が大半を占めていて、けっこう混んでいる傾向があります。 私が利用して…

記録のあれこれ 9 <「公園のつぶやき」>

なんだか呪文でもでてきそうなタイトルですが、都立公園協会のホームページに各公園のtwitterがあります。そのタイトルです。 タチツボスミレの閉鎖果の写真も、ここから見つけました。 公園に関心が出て、散歩をするようになった時にこの「公園のつぶやき」…

観察する 29 <タチツボスミレの閉鎖果を見つけた>

土手に這うように咲いていたタチツボスミレを見つけたことから、初めて「夏や秋の花粉のない花」の存在を知りました。 その後、偶然に「植物多様性センター」(神代植物園)の5月11日のtwitterに「タチツボスミレの閉鎖果がこんなに大きくなっていました」と…

数字のあれこれ 19 <タバコの煙やにおいの測定装置はないのか?>

春になるとほっとすることがあります。 それは、街ゆく人の服の色が黒から色とりどりなものへと変化することがひとつ。 冬物のコートは高価なので、汚れも目立たずにまた急なご不幸やかしこまった場に着ていける理由で黒を選択される方が多いのかもしれませ…

気持ちの問題 39 <全体の色と個の色>

利用しているプールで、更衣室のロッカーの鍵の色がいつ頃からか変わりました。 だいたいどの施設でもベルトの色は、女性はピンクや赤系の明るい色で、男性はブルーか暖色系でも茶色ぐらいです。 そのプールでは、女性の更衣室でもブルーやグレーなど4種類ぐ…

行間を読む 64 <「日本の妊産婦を救うために2015」>

看護学生時代の麻酔科の教科書を思い出していたら、もう少し麻酔科の歴史を知りたくなって、医学・看護関係の本を扱う書店にぶらりと出かけてみました。 残念ながら求めている本には出会わなかったのですが、こちらの記事で紹介した厚生労働省の研究班が出し…

記憶についてのあれこれ 114 <30数年前の麻酔科の授業>

前回の記事で紹介した産科麻酔の本を読んでいると、私が看護学生だった1970年代終わりから80年代初めの頃の時代が、遠い大昔のように感じてちょっとめまいがしそうです。 以前書いたことがあるのですが、私は卒業したら手術室勤務を希望していました。 残念…

事実とは何か 34 <全体像を把握するためのシステムづくり>

先日の無痛分娩のニュースが気になり、手元にあった「これだけは知っておきたい! 産科麻酔Q&A 第2版」(照井克生氏、総合医学社、2013年)を読み返していたら、そのニュースにでてきた「研究班」の話が目に入りました。 冒頭の本の「Q4 麻酔が原因での母体…

散歩をする 23 <東西線沿いを歩く>

戸山公園を抜けると、地下鉄東西線の早稲田駅が近くにあります。 行く前に地図を眺めてて、「そうだ東西線沿いにどこかへ行ってみよう」と思いつきました。 東西線は、1980年代半ばによく利用していて、この早稲田付近も降りたことがあります。 都内の地下鉄…

散歩をする 22 <箱根山に登る>

本当に箱根に行ったわけではなく、都内にある箱根山に行きました。 馬の博物館の展示に、戸山の陸軍施設にも競馬場があったらしいことが書かれていたので、戸山公園に行ってみようと思いついたのでした。 地図を見てみると、明治通りで戸山公園が二つに分か…

食べるということ 17 <女性が一人で食べる>

以前、「女性が一人で飲んで食べても『女のくせに』って言われなくなって本当にうれしい時代になりました」と書いたのに、1ヶ月もしないうちに言われてしまいました。 散歩の帰り道に、エスニック料理のお店に入りました。 一人だったのでカウンターの席に座…

食べるということ 16 <中華料理と豆豉>

海外に行った時に、といっても私の数カ国ぐらいの経験でしかないのですが、ここかしこに中華料理の影響があって助かったという記憶があります。 それぞれの地域の料理にけっこうすぐに適応していた方ですが、時に、今まで食べ慣れたものも恋しくなります。 …

散歩をする 21 <横浜中華街>

せっかく横浜にまで行くので、ちょっと観光地っぽいところも歩いてみようと思い、地図で予習をしました。 馬の博物館からおそらく30分ほどで、海の見える公園まで行けそうです。 それから山下公園まで歩いて、お腹がすいたら中華街で何か食べてから帰ろうと…

散歩をする 20 <父の記憶を歩く>

昔、父が坐禅の修行に通っていたお寺が、関東にいくつかあるようです。 そうだ、そのお寺の近くを歩いてみようと思いついたのでした。 そのうちのひとつが、横浜市内にあります。 早速、地図をつらつらと眺めてみると、そのお寺とは少し離れていましたが、な…

無痛分娩についての記事

「無痛分娩」という言葉は、かなり人の心をざわつかせる言葉なのかもしれません。 その方法が好きか嫌いか、その方法を導入することが正しいか間違っているかなど、なにかと気持ちが前面に出てしまって、現実には何をどうしたらよいかということが見えにくい…

事実とは何か 33 <無痛分娩のニュース>

先月16日に、日本産婦人科学会で厚生労働省研究班が無痛分娩に関して「緊急提言」を出したというニュースに引き続き、4月25日には施設名を明らかにした「『無痛分べん』で女性死亡 医師を書類送検へ」というニュースがありました。 そうつながっていたのかと…

観察する 28 <タチツボスミレはどうやって広がるのか>

先々週あたりから、私が大好きなタチツボスミレが群生する場所が秘境の趣きに変化しています。 一週間ごとにタチツボスミレの数が増え、先日は立ち止まって見とれてしまいました。 この群生する場所を見つけて3年目ですが、今年は今まで気づいていなかったの…