2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

助産師の世界と妄想  30 <助産師会の情報戦>

うさぎ林檎さんの記事経由で、日本助産師会の「創立90周年記念誌」を知りました。 助産師なのに助産師会の出版物も知らないのかと思われるかもしれませんが、私は助産師学生の時にほぼ半強制的に入会した1年を除いては無関係できました。 助産師になりたての…

助産師の世界と妄想  29 <助産師会の「ホメオパシー問題」とは>

ふだんブログの記事を書き溜めているのですが、ホメオパシーのことを下書きに入れた日に、うさぎ林檎さんがほとぼりは冷めたのか?を書かれていてちょっと鳥肌がたちました。 同じ日にホメオパシーについて書いていたことに鳥肌が立ったのですが、まあ、これ…

ケアとは何か  25 <観察と神秘>

1970年代終わり頃に看護学生だった頃、授業でナイチンゲールの「看護覚え書」(現代社)を読みました。 70年代から80年代というのは急激に医療が進歩した時代で、それまで原因も治療法もわからなかった疾患が次々と明らかにされた時代でした。 医療機器や医…

観察 する 55 <観察の方法が積み上げられた時代>

前回の記事で紹介した「東京の公園の歴史を歩く」の、「都市の肺」という公衆衛生の側面から公園が生まれたことについて、以下の部分で「ああ、何かそれは違う」としばし考え込みました。 ただしその配置の考え方は、公衆衛生という観点から排水状態の悪いよ…

行間を読む 74 <「東京の公園の歴史を歩く」>

8月初旬に、日比谷公園の森と水の市民カレッジで神田上水と小石川後楽園についての展示があったので見にいきました。 その時に見つけたのが「東京の公園の歴史を歩く」(小野良平氏、東京都公園協会、2016年)で、ここ数年、散歩をしながら公園が気になって…

数字のあれこれ 38 <パンダの体重減少率>

和歌山のアドベンチャーワールドでパンダの赤ちゃんが生まれたニュースがありました。 2018年8月14日(火)午後10:32、ジャイアントパンダの赤ちゃん(メス)が生まれました。わずか75gで生まれ、自力で母乳を吸うことができず、スタッフが懸命の授乳のサポ…

散歩をする 80 <笹塚>

京王線の笹塚駅は都営新宿線への乗り換えなどでたまに降りる程度でしたが、30年ほど前からその駅がとても気になっていました。 ホームに立つと、南側の商業施設に紀伊国屋書店とQUEEN' S ISETANが見えます。最近、どこの駅周辺も再開発で見慣れたお店が消え…

散歩をする 79 <楓川>

八重洲地下街のことを思い出していたら、久しぶりに八重洲のあたりを歩いてみようかなと地図を開きました。 八重洲だけでなく、有楽町あたりから日本橋ぐらいまで道路がまっすぐで、高低差もなく複雑な地形がない場所です。 そして「橋」がついた地名がある…

運動のあれこれ  22  <事実を淡々と追う>

「私しか気づいていないだろうな」と、ちょっと悦に入っていることがひとつあります。 葛西臨海水族園の大きな水槽で泳いでいる、グルクマの群れにいる一匹のマアジの存在です。 行くたびに元気にしているかなと気になっているのですが、グルクマのような顔…

食べるということ 30 <食べられるかどうか>

立秋を過ぎると、道端に青いどんぐりや栗、柿などが落ちていて、季節が正確に過ぎていることを感じますね。 散歩をしていると、都内のおしゃれな地域に遺跡が保存されていることに驚くことがあります。 渋谷の猿楽塚古墳や古代住居跡、あるいは先日歩いた代…

食べるということ 29 <アナゴとウナギ>

撮り溜めしていた国分太一君の「おさんぽジャパン」で、岡山のアナゴを美味しそうに食べているシーンがありました。 本当に美味しいんですよ、瀬戸内海のアナゴは。 私にとっての高級魚は、このアナゴです。でも食べるのは、10年に一回ぐらいでしょうか。 子…

水のあれこれ 86 <排水させる>

「渇水(水が足りない)」は日常生活や生命そのものに影響を与えるので、清潔で豊富な水が低廉に手に入る社会が実現した今も気になる言葉です。 反対に「排水」に関しては、水害の映像を見たり、排水溝が詰まったりしないとあまり切迫感を感じないものでした…

難民についてのあれこれ 5 <私にも移民の子孫になっていた可能性があった>

先日のパンパシ水泳で女子の4×100mフリーリレーの決勝が終わった時に、フィリピンチームに言葉をかけているカナダの選手がいました。 カナダのナショナルチームの中では小柄でアジア系の顔と名前ですが、たしか以前のワールドカップでも来日して決勝まで進ん…

水のあれこれ 85 <上げるより下げる方が大変>

災害レベルの暑さが続く今年の夏ですが、32〜33度ぐらいでは驚かなくなったので、慣れたのかそれとも感覚が麻痺したのでしょうか。 自宅ではほぼ冷房を切らすことなく使っているので、7月分の使用料がどうなっているのかとても不安でしたが、何と、昨年とほ…

運動のあれこれ 21 <競泳に必要なものは何だろう>

いろいろな意味で層が厚くなったと感じたパンパシ水泳でしたが、もうひとつ印象に残ったのがフィリピン選手の参加でした。 今までも、ジャパンオープンやワールドカップ東京大会でフィリピンの選手が時々参加していましたが、個人種目に出場している2〜3人ぐ…

10年ひとむかし 36 <層が厚くなる>

今朝起きたら、奥歯の痛みを感じました。 連日、パンパシ会場での応援に力が入っていたからだと思います。 国境を超えて、国に関係なくトップスイマーの泳ぎを目の前で見ることができて、本当に充実した4日間でした。 縁の下の力持ちで、こうした大会を滞り…

水のあれこれ 84 <「水の申し子」と隅の親石>

パンパシ会場でレースを観戦し、翌朝、テレビの録画を観るという忙しい毎日です。 その中でスーパー女子高生が「水の申し子」になっていて、ちょっと回想の世界に浸ったのでした。 「申し子」とは「神仏への祈祷や夢のお告げによってもうけた子、歴史上の英…

水のあれこれ 83 <泳ぎを再現し、越えていく>

競泳大会の開催中は、私も泳いでから会場に向かいます。 トップスイマーの泳ぎを間近に見たあとは、ふだんの何倍も体が軽くなって今までにない会心の泳ぎができることがあります。 気の持ちようって、人の行動にかなり影響するものですね。 ただ、その会心の…

気持ちの問題  52 <作られていく興奮>

昨日の夕方、辰巳に向かう有楽町線はとても混んでいました。豊洲の街ができてからはその区間も混雑するようになったのですが、昨日は多くの人が辰巳で下車し、私と同じ方向へと歩いています。 トップスイマーのアップの様子を見るために、試合開始1時間前に…

食べるということ 28 <魚の食べ方>

50半ばを過ぎて、年々、食べ物の嗜好が変化してきたようです。 にんにくや生のネギ類が苦手になったことは書きましたが、魚に関しても変化しています。 お刺身や生の魚がちょっと苦手になってきたのです。 握り寿司だとまだ食べられるのですが、食べる頻度も…

事実とは何か  53 <高齢者と熱中症>

気象庁の異例の警告が連日ニュースになっていますが、高齢者の熱中症での搬送や死亡のニュースも絶えることがありません。 年代的に「クーラーをつけっぱなしにするのはもったいない」とか「昔はクーラーなんて使わなかった」と言う方もいらっしゃるのかも知…

記録のあれこれ 20 <「災害と認識」する暑さ>

ようやく暑さがひと休みですが、連日、耳にする「生命に危険が及ぶ暑さ」「災害レベルの暑さ」は、今までの人生で聞いたことがない警告なので記録に残しておこうと思いました。 検索してみると、7月23日に気象庁が開いた記者会見で「災害と認識する」と表現…

事実とは何か  52 <社会の怒りと個人の怒り>

医学部で女子受験生を少なく合格させていたというニュースは、入試方法の根幹に関わる問題ですし、医療への不信感にもつながるのでしっかりと調査し改善されなければならないと思いました。 そこまでは「社会」が怒るのも当然だと思いますし、公正な受験方法…

記憶についてのあれこれ  131 <八重洲地下街>

京葉線のことを考えていたら、また回想の世界へ。 あまり使う機会がなかった京葉線ですが、東京駅にあるその深い地下のホームが印象に残っていた理由は、子どもの頃から時々歩いていた八重洲地下街があったからかもしれません。 東京を離れた後も、母に連れ…

記憶についてのあれこれ 130 <潮見>

私の家から辰巳や葛西臨海公園へ行く交通手段は、りんかい線・有楽町線そして京葉線があります。その日の気分で選択していたのですが、最近は京葉線を使っています。 アクアテイックセンターが着々と出来上がるのを、定点観測するためです。 現辰巳国際水泳…

散歩をする 78 <寺社のない場所>

30度だと涼しく感じるくらい、感覚が麻痺しそうな今年の暑さです。 ふらりと散歩をする気力も湧かないと、地図で仮想散歩を楽しむことにしています。 このところ鎮守の森に涼を求めたこともあって、地図では寺社に目が行きます。 ふと、あることに気づきまし…

食べるということ 27 <干し魚>

無意識のうちに無花果の実の定点観測をしているのですが、案外と熟すまでには時間がかかるようで、実は大きくなったのですが青いままです。 待ち焦がれて待ち焦がれて、ようやく収穫の日になってちょうど良いタイミングで食べることができるというのは大変な…