2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
最近、足繁く動物園や水族園、植物園へ通い、小学生のような疑問からいろいろと世界が広がる楽しさにはまっています。 最初の頃は、それまで見ていたようで見ていなかったことが見えるようになる楽しさや、「何故なのだろう」という疑問からその生物への関心…
マタニティブルーや産後うつに関しては、1990年代からすでに分娩施設や保健センターでは少しずつ経験が積まれて、対応方法が言語化されてきたのではないかと思います。 以前、精神の正常と異常で80年代からのおおざっぱな変化を書きました。 最近は、今まで…
少し前、Eテレで「アフガニスタン 山の学校の記録 マスードと写真家長倉洋海の夢」という特集番組がありました。 録画しておいたものを、先日ようやく観ました。 以前だったらすぐに観たと思うのですが、最近は少し時間を置いてから観ることが多くなりました…
先日、仏花を手に電車に乗る人と何人かすれ違いました。 それで初めて、「ああ、今日はお彼岸なのか」と気づくぐらい、こうしたしきたりやら決まりごとに疎い私です。 ただ、いつごろからだったか、この秋のお彼岸の仏花にリンドウが使われていることが気に…
文春オンラインに、「『産後うつ』が行政にも医療現場にも見過ごされてきた理由」(2017年9月24日)という記事がありました。 タイトルを見ると、臨床の私たちや社会にここ20年ほどで定着した産後うつについての理解はどう捉えたらよいのだろうととまどいま…
「おひなまき」についてまーママさんからコメントいただき、その返信にこんなことを書きました。 最近も助産師向けの代替療法の研修会のお知らせが勤務先に貼ってあって、脱力しました。そういうものを勧めてくる看護大学もけっこうあるのです。 私が看護職…
子どもの頃から見たり聞いたりして体のどこかにある経験が、半世紀生きた頃になってさまざまな伏線となっていることを感じることがあります。 まるで小さな血管から辿って、大きな血管へと行きつくように、最初は小さな体験だったものが、興味や思考にけっこ…
地図が好きでしょっちゅうながめている割には、頭の中に正確な地図が残っていないことにしばしば愕然としています。 日頃、使っている電車の路線図なら書けそうですが、そこに通っている道路になると、途中まで描けたとしても突然白紙になります。 実際に歩…
今年は、雨が多い夏でした。 7月は夏らしい日が続いたので、暑さにも日焼けにもめげずに、時間があると初めての道を歩いたのですが、8月は3分の2が雨でした。 小雨ぐらいなら散歩に行くのですが、でも雨の日は下を向いて歩くことが多くなるので、やはり気が…
私のアルバムは生まれた直後の写真が1枚もなく、おおきなたらいの中で沐浴をしている姿が最初の写真であることをこちらの記事に書きました。 大正終わりから昭和初期に生まれた、私の両親の子どもの頃の写真はもっと少なくて、乳児の頃の写真が少しと、それ…
東南アジアで暮らし始めた1980年代に、日本の製品は良かったと懐かしく思うものに鏡がありました。 ホテルなどには普通に品質の良い鏡があるのですが、街中で売っている鏡がなんとなく歪んで見えたり、しばらく使っていると落ちない曇りが出始めるのでした。…
「動物」といってもあまり動かない動物もいるのだなと印象に残ったのが、いつごろだったか忘れましたが、日本にナマケモノが紹介され始めた頃でした。 排泄以外は木の上でじっとしている、しかもその排泄も週に1回という動かなさに、人間が「何のために生き…
今日は、準備体操のような、それでいて社会運動のような、よくわからないラジオ体操の話です。 今もまだ、14時55分になると都庁ではラジオ体操をしているのでしょうか。 「今もまだ」といっても、今年の7月24日に始まったばかりのプロジェクトらしいのですが…
じっとしていても、「やるときはやるんだからね」といわんばかりの俊敏性を見せるワニの筋肉はどうなっているのか不思議に感じたことを、「動かない動物」で書きました。 人間にとっては、「筋力低下」は加齢に伴う現実と不安の大きな部分かもしれません。 …
今日の「運動」は社会運動的なことではなくて、体を動かす方の運動です。 以前、「プールでの水難事故」で、がむしゃらに無酸素運動的に泳ぐ中高年層が増えたことへの不安を書きました。 もうひとつ気になるのが、準備体操をしないでいきなり泳ぐ人がけっこ…
エビデンスという言葉も、いまだに私自身はもやもやしたイメージでしか理解できていない言葉です。 たとえば「科学的根拠に基く快適で安全な妊娠出産のガイドライン」の時にも思ったのですが、自分が信じたいことや理想の実現のために根拠を寄せ集めるという…
「イメージ」という言葉は、いつごろからどのように日本の中で広がったのか、あまり記憶がないのですが、Wikipediaのイメージの説明を読むと、その言葉が指すものは時代とともに変化して統一できるような定義はないのかもしれません。 イメージまたは心的イ…
1980年代半ば、20代だった時に働いていた東南アジアの難民キャンプがあった島は、観光客が訪れることもあったけれど、まだ当時は秘境としてでした。 その島の観光スポットとは反対側の地域は、外国人がまだほとんど入ることがない理由のひとつに、反政府ゲリ…
おむつなし育児の情報を検索していたら、「開業保育士」と書かれているのを見つけました。 保育士さんの資格での活動の場についてはほとんど知らないのですが、助産師と同じように開業とか開業権という実態のわかりにくい言葉が広がっているのでしょうか。 …
うさぎ林檎さんの(妖怪)アンテナに引っかかっていた、ヒプノセラピーを取り入れているという小児科クリニックのサイトを読んでみました。 10年ほど前は、怪しげな療法や妄想の世界がなぜ助産師の世界に広がるのかと驚いたのですが、どの世界もあまり変わら…
4年ぶりの「院内助産とは」の記事です。 最近、助産師界隈でもめっきり見聞きすることのなくなった「院内助産」ですが、先日ひとつのニュースがありました。 7年ぶりに常勤産科医 横須賀市民病院、市長「ほっとしている」 2017年8月31日(木)、神奈川新聞 …
食品衛生への意識について、社会に知識が浸透するための時間差のようなものがあるのだろうなと感じたのは、doramaoさんの「おにぎりは素手でにぎるのが一番?」(YAHOO!JAPNニュース、2017年8月31日)の記事がきっかけでした。 <おにぎりの回想あれこれ> …
知識が常識になる段階のギャップを感じるものとして、食品衛生に対する意識も似ていると感じます。 毎年、同じような食中毒が繰り返し報道されます。 事故はゼロにはできないと思うので、事故が繰り返されるのは仕方がないのですが、以前、「その方法で死者…
1990年代初頭、東南アジアで見聞きしたエビの養殖とマングローブ伐採や東南アジアの漁師の人たちの生活について話をして欲しいと知人に頼まれ、ある小学校に話に出かけました。 教室に行くまでの廊下の掲示物を見て、「わあ、今時の小学生はこんな言葉を学ん…
今年はパイナップルについていろいろと回想したり、そのトリビアに「へーっ」と驚くことが続いています。 8月に訪れた国立科学博物館筑波実験植物園の温室でも、エアープランツがパイナップル科であるという展示を見て、初めて知りました。 たしかに種類に…
在日韓人歴史資料館で購入した「写真でみる在日コリアンの100年」という本では、「第3章 関東大震災の受難」の冒頭に次のように書かれていました。 9月1日は日本の防災の日である。しかし、在日にとってこの日は人災の日である。在日100年の歴史を考える上で…