2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トイレについてのあれこれ 9 感染症対策とトイレの設備

仕事がら勤務中は何十回と手を洗ったり、アルコール消毒をしているのですが、勤務が終われば日常生活ではもう少し頻度を減らしていました。 ところが、今年に入ってからは、外出先でも念入りに手を洗いつづけています。 まあ医療従事者とはいえ、手洗いが徹…

ケアとは何か 24 未曾有時の日常生活援助

9年前に「未曾有の」という言葉が現実に使われるようになって、正直なところ「今を乗り越えれば私の残りの人生でこの言葉を耳にすることはないだろう」と思っていました。 ところが昨年秋には房総半島全体に甚大な水害が起き、「さすがに今年はもうこんな水…

気持ちの問題 59 ヨシと葦

荒川放水路のヨシ再生事業を見た1週間ほど前に、偶然、別の場所でヨシを見ていました。 琵琶湖の大中干拓地にいく途中の広い水郷地帯に、背の高いヨシが育っている風景は美しいものでした。 そこを通過した時に、「ヨシと葦の違いはなんだったっけ?」と疑…

正しさよりも正確性を 20 脅かしたり叱るだけでは人の心は頑なになるだけ

今年こそはと思っていたのに10日ほどあいてしまい、あわてて秘密の公園に行きました。 いっきに薄紫のスミレが満開になっていました。この時期の定点観測は毎日でなくては意味がなさそうですね。 そこは区が管理していて、生物保護のために柵内に立ち入らな…

つじつまのあれこれ 19 どのように生活をしたらよいのか

緊急会見から一夜明けて、夕方に食品の買い物に行きました。 さぞかし、街はシンとしているかと思いきや、いつもよりも人出が多く、ふだんは人を見かけないような路地で人に出会いました。 少し遠回りをして公園と神社によってみたら、そこもたくさんの人で…

水のあれこれ 130 「水村(みすき)」とか「水寄(みよせ)」

念願の、3つの川が出会い新たな流れになっていく場所に立って眺めていると、天気予報通り雨がポツポツと降りはじめ、ホテルに到着する頃には本降りになりました。 やはり山が近い地域というのは、天気が変わりやすく雨が多いようです。 夜はホテルの窓からず…

散歩をする 209 三次

備後落合駅を出発した芸備線は川と並走しながら、美しい風景が車窓に続きます。 次の比婆山駅の周辺には、立派な家々と田畑が広がっていました。 駅舎に、「祝芸備線復活」の横断幕が掲げられていました。 その後も、ずっと乗客は3人のままです。 ようやく備…

10年ひとむかし  61 荒川放水路のヨシ再生

吹き飛ばされそうな強い冷たい川風に向かって荒川堤防を歩いている時に、昨年の台風による堤防の修復工事かと思った場所に「ヨシの再生事業」という表示がありました。 現在の荒川は人工河川ですが、場所によっては広い河川敷が遊水池になっていて木が茂って…

事実とは何か 67 「手を消毒してつくった」

中学生が手作りマスクを高齢者施設と児童養護施設へ贈ったというニュースを、ちょうどテレビをつけていたときに観ました。 とても違和感が残るニュースで、何に私はひっかかっているのだろうと考えていました。 こういう時には「当時の社会の雰囲気」や反応…

10年ひとむかし  60 それは私の大腿部です

意味がわからないタイトルですが、もしかしたら電車に乗る機会が多い人なら同じように感じている人も世の中にはいるかもしれません。 ここ数年、いえ2~3年でしょうか。10年前の電車内ではほとんどなかったことに遭遇します。 それは、隣の空席に次の人が座る…

行間を読む 90 才賀電気商会と鉄道

Wikipediaの芸備線の「歴史」の最初に、「芸備鉄道」について書かれています。 1910年(明治43年)10月11日:芸備軽便鉄道発起人(佐藤正ほか7名)、鉄道院に広島ー三次間の軽便鉄道敷設許可を申請 「1910年(明治43年)」、この辺りの年号をどこかで見たよ…

水のあれこれ 129 川と鉄道

あちこちを散歩してみると、川や海のすぐそばを走っている鉄道が多いことを実感しました。 川沿いや海沿いの方が景色もいいしぐらいの認識だったのですが、実際に通って見ると海岸や川ぎりぎりをわずかの土地に這うように建設されている箇所がなんと多いこと…

散歩をする 208 吉備津と新見

今回の散歩は母の記憶を歩くことも目的のひとつでした。 商業高校を卒業して証券会社に勤めていた時ですから、母が20歳前後の頃の思い出だったようです。 新見、吉備津神社そして津山、その3カ所を計画に入れようとしましたが、列車の乗り継ぎを考えると、津…

食べるということ 51 無心に食べる

新型コロナウイルス感染症の対応のために、3月に入ってあちこちの動物園や水族館も閉館しています。 月に1回ぐらいは、ちょっと時間があれば30分ぐらいでも上野動物園か葛西水族園に立ち寄っていたので、みんな元気だろうかと、ちょっと寂しい今年の春です。…

記録のあれこれ 64 備後落合駅

今回のただひたすら川と海を見る〜岡山・広島編〜もまた、どの地域も落ち着いた歴史の積み重ねを感じる風景に圧倒されました。 なにをどこから記録に残そうかと2週間ほど考えていたのですが、散歩の日程の時系列をすっ飛ばしても、ここしかないという思いが…

行間を読む 89 芸備線の脱線事故のニュース

ただひたすら川と海をみる〜岡山・広島編〜の目的のひとつは、芸備線全線に乗ることがありました。 航空写真で見ると、中国山地を横断するように、山あいのわずかの場所を線路が通っています。 だいたいが川沿いなので、もしかしたら昔はこの小さな川沿いに…

散歩をする 207 ただひたすら川と海を見に〜岡山・広島編〜

母の突然の昔話から、山陰行きで昨年11月に岡山や倉敷を通過したばかりなのにもう次の計画ができあがりました。 2018年7月の平成30年7月豪雨で50年に一度という水害を受けた倉敷でしたが、それがきっかけで岡山の干拓地をまわったり、日本中の河川や海や湖を…

記憶についてのあれこれ 153 非正規雇用が広がった時代

少し前に入ったお店がとても美味しかったので、また立ち寄ってみました。 こんな時でも開店してくださっていたので、ほっとしました。ただ、前回とほとんど同じ時間帯なのに閑散としていたのは、客数だけはなく、スタッフも一人で対応していることでした。 …

水の神様を訪ねる 5 荒川放水路と氷川神社

北千住のあたりには、氷川神社がいくつかあります。 1月下旬、よく晴れた日の午後、そのあたりを歩いてみようと思い立ちました。電車とバスを使えば、3時間ぐらいで6ヶ所の神社を回れそうです。 北千住駅で降りて、最初の氷川神社へ向かいましたが、さっそく…

記録のあれこれ 63 「新コロナ感染拡大スピード抑制下 水泳プール開館/休館の差と課題」

3月1日には2月29日の記事の続きがありました。 公共の室内プールをはじめ、水泳プールは日頃から感染症予防対策を徹底しています。 新型コロナウイルス感染拡大スピードを抑制するため、安倍晋三首相は「換気が悪く、密集した場所や不特定多数の人が接触する…

記録のあれこれ 62 「新型コロナウイルス渦中の水泳プール営業状況」

2月29日に泳ぎに行ったら、「3月1日から休場」のお知らせが貼ってあり驚きました。数日前にはありませんでした。 小中学校休校も唐突でしたから、この話も同時期だったのでしょうか。 ちょうど、そんな疑問に答えるかのような記事が、「新型コロナウイルス渦…

水のあれこれ 128 感染症とプール、そして「水難学」

記憶にある限り、感染症が原因でプールが休場になることは初めてで、私自身もあまり考えたことがないことでした。 あのノロウイルスやロタウイルスのように家族中で感染したり、空気感染の麻疹や水痘が流行する時にさえ、プールの閉鎖はありませんでしたから…

陸にあがった河童

街も電車のなかもひっそりとしています。あの東日本大震災のあとのようです。 今回はさらに、咳払いやくしゃみさえ耐えていることがひしひしと感じられます。 もう少し頑張れば先が見えてくるだろうと、わからない状態に耐えながらも周囲でも過剰に怖れる人…

つじつまのあれこれ 18 感染症についての伝え方

新たな感染症が広がり始めた時には、「非常時」として文字スーパーで必要な情報を流すのはどうだろうと思いついたのですが、緊急時の対応(NHK)では感染症の発生は「災害」には含まれないので難しいかも知れませんね。 それと、何を持って「非常時」とする…

事実とは何か 66 「非常時」の情報が錯綜する

使い捨てマスクが店頭から消えたのが2月の初旬で、ちょうど1ヶ月たちましたが、マスクもアルコールも店頭にはありません。 そして2月28日ごろからなくなったトイレットペーパーやテイッシュペーパーも、政府の「不足していません」「冷静に」という呼びかけ…

食べるということ 50 春先まで柿を食べる

一昨年、お正月まで柿を食べたことを記録していたのですが、今年はさらに2月の終わりまで店頭に柿がありました。 9月の中頃からボチボチとお店で見かけて、以前だったら12月に入る頃にはシーズンが終わっていた果物だったような記憶があります。 散歩をして…

境界線のあれこれ 97 屋外と屋内

思えば総合病院の産科病棟でさえも、2000年代初めまでは病棟内の看護師休憩所はたばこの煙でモクモクとしていたのですから、医療従事者の喫煙に対する意識も急激に変化した時代ですね。 喫煙の身体にもたらす影響をすぐに医学的に理解できるはずの医療従事者…

10年ひとむかし 59 受動喫煙という意識が定着した

4月1日から始まる競泳の第96回日本選手権のチケットが、2月下旬から発売されています。 そして今年はいよいよアクアテイックセンターに会場が変わります。新しいプールと観客席が楽しみな反面、2004年から通い続けた辰巳国際水泳場ではなくなってしまうこと…

記録のあれこれ 61 医療機関から物がなくなる

マスクやアルコール類が不足し始めた時に、医療機関でも不足しているニュースがありました。 市販されているようなマスクから、手術用の特殊なマスクまで手に入らなくなったり、盗まれたりした施設があるようです。 このあたり、ぜひ、厚生労働省などで経緯…

記録のあれこれ 60 社会から物がなくなる

2月の初め頃はまだ、店頭で使い捨てマスクが山積みで売られていました。その日は私も荷物が多かったので、翌日にでもそろそろ花粉症のシーズンに備えて買おうと思っていたら、もうなくなっていました。 何が起こったのだろうと、驚きました。 すでに新型コロ…