2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

水のあれこれ 253 「岩木川とその支流の一覧」

岩木山の麓、岩木川の両岸に水田やりんご園が広がる風景は、想像以上の美しさでした。 土淵堰や縦横無尽の水路、あるいは岩木川の堤防の内側にあるりんご園などは、どうやってそれを維持してきたのでしょうか。 雨だけでなく、豪雪地帯ですから融雪洪水はど…

存在する 27 存在を証明するとお金になる?

運転免許証の更新時期が来たので、今度こそ免許証を返納しようと思い出かけました。 免許をとった翌日に一度だけ運転したきり、40年近く運転したことがない筋金入りのペーパードライバーです。国内では自分自身を証明するのにもっとも社会で信頼されていると…

鵺(ぬえ)のような 12 脛に傷を持つもの同士

闇が見える瞬間があると感じてから3週間ほど、ニュースを追っています。 どのニュースだったのか保存し忘れてしまったのですが、ごく最初の頃にその宗教団体の元会員のインタビューがあり、自分達が解放されたくても大物の政治家たちが団体に関わっているこ…

水のあれこれ 252 板柳の鶴田枝川堰と鶴田足水堰

新幹線の方が安く感じてしまうようなタクシー代ですが、人生でそう何度と足を運べるわけではないので、旅先でここは譲れないと思えばエイッと奮発してタクシーを使います。 五所川原からタクシーを使う予定でおおよその金額は計算していましたが、あちこちに…

散歩をする 353 五所川原から板柳へ、土淵堰沿いに

9時50分ごろに十三湖からのバスが五所川原駅に戻りました。 ここからが今回の散歩の計画で最も悩んだスケジュールです。 さて、二日目は十三湖を訪ねたあと、五能線で弘前へと戻ります。 通常は先へ先へと進む旅程ですが、今回戻る日程になったのは十三湖を…

水のあれこれ まとめ(251〜)

ブログを書き始めて10年が過ぎました。2022年1月17日には「ブログを続けて10年」といった内容のことを書こうと思っていたのに、いつの間にか忘れていました。 ブログを書くにあたってブログ名を決める必要があったのですが、ふと思い浮かんだ「水の中」をつ…

水のあれこれ 251 土淵堰(どえんぜき)

地図で岩木川沿いの水路をたどっていると、左岸側に岩木川に並行して流れているような水色の線が目に入りました。 大きな川には河岸段丘に沿って支流が並行して流れていることは、これまでも多摩川沿いの散歩などでもありました。それにしても途中で合流する…

散歩をする 352 バスで十三湖へ

五所川原に宿泊したのは、五所川原バスターミナルを7時20分に出発するバスに乗ると1時間で十三湖の近くに行き、20分後に来る五所川原行きのバスで戻ってこられるからでした。 地図では十三湖岸公園のそばに美味しそうなしじみ料理のお店もあります。もちろん…

米のあれこれ 37 「腰切り田」「乳切り田」

津軽平野を訪ねようと地図を眺めた時に、まず目に入ったのが岩木川が十三湖へ流入するあたりの干拓地でした。 今まで干拓地について読んだものの中にたしか国営十三湖干拓事業があり、ここだったのかとつながりましたが、そこから上流へと眺めていると何だか…

落ち着いた街 22 五所川原に泊まり十三湖へ

18時6分に五所川原駅に到着しました。日没まであと1時間ちょっとです。 1日目はまだ1万歩ほどしか歩いていないのになぜか疲労感があったのは、久しぶりの夏のような暑さと、大湊線や奥羽線などずっと立って乗車していたからでしょうか。 すぐにホテルにチェ…

散歩をする 351 大湊線で再び陸奥湾をぐるりとまわり、津軽平野へ

下北駅から大湊線に乗りました。 平日でしたが観光客が結構乗車していたので、いつも通り列車の最後尾の特等席からずっと遠ざかる線路と風景を眺めました。 1980年代に入学したのは全国津々浦々から入学していた助産婦学校だったので、この下北半島出身の同…

行間を読む 156 野辺地の日本最古の鉄道防雪林

昨年秋にIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道で八戸を訪ねることが実現した時に、次はいつか青い森鉄道も全て乗ってみたいと思いました。 途中の野辺地(のへじ)駅からはJR大湊線が出るのは、青い森鉄道が国鉄時代に東北本線だった名残とも言える場所ですね。「…

散歩をする 350 陸奥湾をぐるり

日本地図を学んで国の形を意識し始めたのは何歳ごろだったのでしょうか。 教室に貼ってあった大きな日本地図を眺めるのも好きだったのですが、津軽海峡あたりの青森県の地形は子どもの頃からすぐに頭に浮かんでいました。多分、親指と人差し指を曲げたような…

記録のあれこれ 123 「青函連絡船戦災の碑」

八甲田丸が見える海辺に、「青函連絡船戦災の碑」という大きな石碑がありました。 青函連絡船は、青函トンネルの完成により廃止されましたが、八〇年の歴史の中で、「戦災」の悲劇を忘れることはできません。 第二次世界大戦末期の、一九四五年(昭和二〇年…

散歩をする 349 東北新幹線で青森へ

5月中旬、東京駅を6時32分に出発するはやぶさ1号に乗りました。5月13日から運転再開し、途中で徐行するため特別のダイヤのようです。 減便されていても、東京駅は4本の線路で東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線が数分おきぐらいに到着したり出発するのです…

散歩をする 348 ただひたすら川と海と干拓地を見に〜青森・津軽から秋田へ〜

3月には井田や水攻めの跡や小田川を訪ね、4月には山口の開作を訪ねて歩きました。 毎月遠出をして、その記録も2か月遅れになりながら先日ようやく山口への遠出の記録が終わったばかりです。 しばらくは近場の散歩にと思っていたのですが、5月中旬に青森から…

観察する 74 非常時にどのような言葉を選択するか

1ヶ月ぐらい前は都内の感染者数も減っている時期で、「もうマスクなんて必要ないのでは」「日本の対策は遅れている」というテレビの雰囲気でした。 猛暑もあってほんとマスクはわずらわしいのはわかりますが、街ゆく人が外でもマスクを外さない風景を映して…

水のあれこれ 250 水底から引き上げる

海外の選手名もわからなくなり、世界水泳の開催変更の情報にも追いついてませんでしたが、テレビ朝日が連日放送してくださったおかげで遅れながらも録画を見ることができました。 Wikipediaに2022年世界水泳選手権の経緯のまとめがありました。 第19回世界水…

水のあれこれ 249 二郷半用水

二郷半用水を認識したのがいつだったのか正確な記憶がもうないのですが、おそらく水元公園がきっかけだったと思い返しています。 数年前までは都内にこんな溜池の歴史があることも、まったく見えていませんでした。 水元公園から上流へと大場川をたどり、三…

散歩をする 347 吉川の水田を潤す用水路から中川へ

5月初旬、爽やかな五月晴れの日に2年越しの計画の場所に向かいました。 武蔵野線から東部アーバンクラインに乗って車窓の散歩をしたのは2020年9月でした。 中川を越えると、一面稲穂が輝いている場所もあります。 本当は、吉川駅で下車して二郷半用水を少し…

事実とは何か 91 闇が見える瞬間がある

7月8日、お昼ごろにテレビをつけたら騒然とした雰囲気でニュースが続けられていました。 NHKはいつも通り繰り返しその瞬間の映像を流し、犯人が確保されたことを伝えていましたが、チャンネルを変えると時間とともに他のテレビ局では「元首相でなくても良か…

行間を読む 155 「家内安全 健康増進」

居神神社の水の神様の祠に「家内安全 健康増進」と書かれていたことを書きました。 どの神社でも見かける言葉ですが、大げさではなく今サウロの回心とはこういうことかという気持ちになっています。 ちょうど10年ほど前に、何が自分の思考に影響してきたのだ…

水のあれこれ 248 小田原用水の取水堰を見に行く

居神神社のすぐそばに東海道新幹線が通っていて、少し歩くだけで何本も通過する新幹線を見ることができて元気が出ました。 その高架橋をくぐって山側へと道が曲がる手前に、「板橋(上方)口」の案内板がありました。 この辺りは、東海道に対応する小田原城…

水の神様を訪ねる 63 日本最初の水道、小田原用水の護り神

山口県から小倉までの遠出から戻って1週間後、小倉城の水はどこから来たのか確認できなかったことが心残りだったのか、そうだ日帰りで行ける小田原城に久しぶりに行ってみようと思い立ちました。 小田原城は高校生の頃以来、何度かその近くを歩いたことがあ…

下水道についてのあれこれ 11  16%から100%へ

瑜伽神社のそばに、旦過市場の間を流れてきた神嶽川が緩やかに北側へと蛇行して紫川に合流する場所があります。 行く前に地図で想像していたのは、1980年代ごろの目黒川のように川は汚くて臭いものと感じていたような流れでした。 合流部に近い神嶽川の右岸…

水の神様を訪ねる 62 漁民と旅人の神社、小倉の瑜伽神社

安部山の水神社を地図で見つけたときに、安部山公園の方から小さな流れが東水町の分水嶺からの流れと合流して竹馬川になり周防灘へと流れ込んでいたので、この辺りの治水の神様だと想像していたのですが全く違う御由緒でした。 せっかくなので、安部山からの…

水の神様を訪ねる 61 安倍山の麓の水神社

今回の散歩の出発直前になって変更した計画で訪ねた西水町と東水町は、分水嶺になりそうな起伏が感じられる地形でした。 東水町から周防灘へと流れる小さな川を地図で追っている時に、安倍山の麓にその名も「水神社」がありました。 西水町と東水町の境界の…

仕事とは何か 14  古臭い価値観がはびこる

1世紀ほど前に人類の為にと志た青山士(あきら)氏ですが、その当時はどのような風が世界に吹いていたのだろうと気になって時々考えています。 「人類の為に」、それまでの小さな社会から、ヒトが「人類」という共通の世界に生きていることに気づいたことは…

行間を読む 154 「終戦ではなく休戦である」

出発直前のニュースがなければ、城野(じょうの)駅という場所も知らないままだったと思います。 地図を見ると今では、4月にこの駅で下車した時に印象に残った広々とした真新しい通路と横断歩道橋、そしてその向こうに安部山の緑が美しい風景が目に浮かびま…

水のあれこれ 247  西水町と東水町

JR日豊線は小倉駅を出るとすぐに紫川を渡り、弧を描くようにその左岸側を走ったあともう一度紫川を渡り、山の方へと近づいたところにある城野駅で下車しました。 8分ほどでしたが車窓から見える小倉の中心部は美しく整備されて、ビルと住宅街がほどよく棲み…