泳ぐ

観察する 48 <背泳ぎをする魚>

私は自分が泳ぐ時も競泳観戦も、背泳ぎが好きです。 力まずに泳ぐコツがだいぶつかめてきたので、プールが空いている日はコースを独占して延々と背泳ぎで泳いでいます。 「背泳ぎをする魚は思いつかない」と以前書いたのですが、それから1年ほど経ってから葛…

観察する 47 <動かない魚類>

水族園に通っているうちに、それまで見ているようで気づかなかったことが新たな興味になっていきます。 グルクマのふりをしたマアジとか。 最近、ワニやハシビロコウと同じく、動かない魚がとても気になっています。 ヒラメやカレイのように海底の砂に同化し…

水のあれこれ 72 <水中と陸上の筋肉>

かれこれ30年近く泳いでいますが、「お肌の曲がり角」よりも「筋肉の曲がり角」ということで、腰痛予防と全身の筋力の維持が目的で始めました。 腰痛はほとんど再発していないのでかなり目的は達成されていると思いますが、全身の筋力の維持になると、泳ぐだ…

水のあれこれ 70 <水の中を歩くように泳ぐ>

ワールドカップ東京大会は、選手の皆さんのアップの様子を見るのを楽しみにしていました。 カテインカ・ホッスー選手は2日間とも、海外選手の中でも一番にプールサイドに現れ、念入りに準備体操をしていました。 印象としては、体幹の筋肉に神経を向けながら…

競泳ワールドカップ2017東京大会

11月14日、15日に辰巳国際プールで競泳ワールドカップ東京大会が行われました。 2011年から東京で開催されていますが、2011年はチケットは取ったのに急用で会場に行けず涙を飲みました。 この秋の時期に、応援している選手の方々や海外選手の泳ぎを観ること…

運動のあれこれ 5 <準備体操>

今日の「運動」は社会運動的なことではなくて、体を動かす方の運動です。 以前、「プールでの水難事故」で、がむしゃらに無酸素運動的に泳ぐ中高年層が増えたことへの不安を書きました。 もうひとつ気になるのが、準備体操をしないでいきなり泳ぐ人がけっこ…

客観的のあれこれ 2 <9割がイメージでできているのではないか>

「9割がイメージでできているのではないか」 これは、ただふと思いついただけで、9割というのもいい加減な数字です。 日常生活で常に目にする広告媒体を見て思いつきました。 あるいは、ニュースでさえ現実感を感じさせない写真が使われたりします。 アニ…

客観的のあれこれ 1 <客観的とはどういうことなのか>

こちらの記事の最後の方で、「あ、観客って客観の反対ですね」とうまいことを言ったと喜んだのですが、「客観」あるいは「客観的」とはどういうことか、私自身あまり深く考えずにわかったつもりで使っている言葉のひとつだと、ずっと気になっていたのでした…

世界はひろいな 41 <陸海空、自由自在の存在>

今日のタイトル、防衛の話ではなく、鳥の話です。 子どもの頃から、空を飛ぶ夢をしばしば見ました。空から自由自在に地上を眺めることができる鳥をうらやましく思いつつ、それ以上、あまり鳥については関心を持つこと無く来てしまいました。 カラスはおもし…

記憶についてのあれこれ 118 <ハンガリーと東ヨーロッパ>

世界水泳を観るようになってから、ハンガリーという国名に親しみを感じるようになりました。 選手名までは覚えられないのですが、準決勝・決勝ではよく聞く国名で、競泳の強豪国だという印象でした。 特に、カテインカ・ホッスー選手やラースロー・シェー選…

事実とは何か 37 <違う意味の「危機感」ではないのか?>

世界水泳ブタペスト大会の全競技が終了して数時間もしないうちに、「スポーツナビ」に「金メダルゼロに平井監督『危機感ある』萩野らの伸び悩み、海外勢の勢い実感」というインタビュー記事がありました。 その中で、海外選手との違いについて、「ああ、やっ…

水のあれこれ 66 <「息の長い選手になれ」>

世界水泳ブタペスト大会が終わりました。 古賀淳也選手の50m背泳ぎ2位と400mフリーリレーでの日本新記録5位は、ほんと素晴らしかったと思います。 また、自国開催という背中を押される中で、重圧も大変そうだったカテインカ・ホッスー選手やラースロー・シェ…

水のあれこれ 62  <プールでの水難事故>

子どもたちが夏休みに入って、プールもにぎやかです。 黙々とコースを泳いでいる大人とは違い、水の中で飛び跳ねたり潜ったり、元気に遊んでいる子どもたちの動きというのは、なんだか不思議な世界です。 でも先日も、プールの底に沈んでいるのを発見された…

発達する 14 <社会全体が発達する>

「発達する」という言葉で記事を書いているのですが、どこまでその言葉の意味を理解しているかと言うととても表層的でしかありません。 たとえばコトバンクに掲載されている「デジタル大辞泉」の解説に、「からだ・精神などが成長して、より完全な形態や機能…

数字のあれこれ 22 <百分の一秒>

せわしなく時間に追われている生活でも、「秒」を意識する機会はどれくらいあるのでしょうか。 仕事で人の脈拍数を測定するのに「1秒」を意識していますから、けっこう1秒の感覚の正確さには自信があります。 出生直後の新生児だと、心拍数が1分間に160前後…

数字のあれこれ 21 <競泳プールの1センチ>

JapanOpen 2017の3日間が終わりました。 一番楽しみにしていた50m背泳ぎで、古賀淳也選手の泳ぎをみる事ができたので大満足。 100m背泳ぎと100m自由形の決勝ではハラハラしたけれど、最後のここ一番というところで集中力を発揮するところに経験が生かされて…

気持ちの問題 41 <一人でいられるということ>

なぜ泳ぐことにこんなにもはまったのかなと、先日の記事を書きながら思い出していました。 20代の頃からボチボチと泳ぎ始め、30代から週に2〜3回ペースで泳いでいます。 たぶん、一人でできる運動が好きなのだろうと思います。 また、競技のように競い合った…

気持ちの問題 40 <マナーやルールはどのように変化し広がるか>

なんだかまるで世の中がわかったかのような偉そうなタイトルですが、今日も、あくまでも私の身の回りの小さな世界での変化の話です。 午前中にプールに行くと、最近は中高年以上の女性が大半を占めていて、けっこう混んでいる傾向があります。 私が利用して…

実験のようなもの 4 <ヒトは妊娠中にどこまで泳ぐことが可能なのか>

私が助産師になった30年ほど前に、「マタニティビクス」という言葉がボチボチと聞かれ始めました。そしてそれに少し遅れて、「マタニティスイミング」が出現したのでした。 妊娠中のストレッチは、体型の変化に伴う腰痛などを軽減してくれることもありますし…

発達する 12 <ヒトから魚へ進化する>

今日のタイトル、「え?逆じゃない?」と思われることでしょう。 ヒトから魚へでは「退化」になるのではないかと。 今日は、いえ、今日も学問的な話ではなく私の妄想話です。 昨日の記事で紹介した沼津港深海水族館で、なんと背泳ぎをする深海魚を見つけまし…

水のあれこれ 59 <発想を変える>

先日、報道ステーションの中で古賀淳也選手の浮き上がりのコツの特集がありました。 リオオリンピックでは専門だった背泳ぎでは選考からはずれ、自由形リレーメンバーでオリンピック初出場となりましたが、昨年12月に行われた世界短水路選手権では専門の背泳…

観察する 27 <カタクチイワシのストリームライン>

葛西臨海水族園の最初の大きな水槽の前にいる人たちの様子を見ていると、シュモクザメの姿とグルクマの大きな口に驚き、そしてだいたい数分もしないうちに次の展示へと移動することがほとんどという印象です。 時々、わーっと多勢の人が水槽の前に集まり、そ…

発達する 8 <飛び込みに挑戦するための段階>

先日、スポーツ庁長官が高校の授業における飛び込みスタートの禁止について以下のように発言したことへの批判の記事がありました。 飛び込みという行為は楽しみでもある。飛び込みを思い切りできる環境や指導者への資質整備が大事。1mのプールでも飛び込みの…

水のあれこれ 57 <地震とプール>

2月初旬に都内で少し雪が降った日がありました。 河童族は雪の日とお盆休みの大雨の日にはプールに来ないという法則性を見いだしたので(適当)、絶対に空いていると予想して泳ぎに行きました。 大正解でした。 最初は私を含めて3人しかいなくて、しばらくし…

多様なスタート

「競泳、スターター」で検索していたら、「日本障がい者スポーツ協会」の「かんたん水泳ガイド」という資料を見つけました。 私自身もだんだんと老化という障害が増えていくなかで、それでも泳ぎ続けることができたらと書いた記事がいくつかあります。 水は…

縁の下の力持ちと適材適所

年末に観た「さまあ〜ずの神ギ問」で、競馬のスターターに密着した内容がありました。 馬が好きな父の影響で馬を見るのは好きですが、賭け事は絶対にダメというこれも父の影響で、競馬には全く関心がありませんでした。 ところが、その番組で競馬のスタータ…

2016ウインザー世界短水路選手権

12月6日から11日までカナダのウインザーで世界短水路選手権が開かれていました。 競泳ワールドカップとして、世界のいくつかの都市で10月頃からシリーズ戦があって、その最終大会という位置づけなのでしょうか。 長水路(50m)の世界水泳に比べると、この短…

数字のあれこれ 15 <飛び込みと水深>

少し前に、「都立高校、プール飛び込み原則禁止に、都教委が方針」というニュースがありました。 東京都教育委員会は24日、都立高校の水泳の授業でプールへの飛び込み指導を原則禁じる方針を決めた。都立高校で7月、飛び込んだ男子生徒が首を骨折する重傷を…

第10回アジア水泳選手権

11月に「競泳アジア大会」が東京で開催されることを知った時には、古賀淳也選手の50m背泳ぎ4連覇を見ることができるのかとちょっと興奮しました。 2006年、2010年、2014年とアジア大会で優勝していたからです。 ところが、そちらは「アジア競技大会」で、別…

水のあれこれ 51 <ストリームライン>

今年もまた、プールではニモたちの季節がやってきました。 小学生だった頃、夏の短期間しか泳げない地域なのにクロールで速く泳ぐ友人がいました。 今のようなスイミングスクールがない時代だったので、どうやって彼女はあんなに上手に泳げるようになったか…