つじつまのあれこれ  55 いろいろと骨抜きにされているような

夜中に物音や車の音がすると、身構えてしまうこの頃。

今までの空き巣のようなまだ「人の心」のある犯罪ではなく、人がいても押し入ってきて殺されたり暴力をふるわれるなんて世も末ですね。

いろいろと物騒な世の中になりました。

逮捕された人を見ると、一見ごく普通の人でこれから人生を積み重ねていく年代に見えるのに「無職」で、無期懲役や死刑の可能性がある犯罪に取り込まれていくなんて、やはりせっかくこの国に生まれてきた人が真っ当に生きることができなくて何が人口問題でしょう。

 

そしてあちこちの農家さんからだいじな農作物が盗まれたり、電線やらマンホールの蓋やら、公共の資源を平気で盗むことが増えたのに、それに対する政府の姿勢も伝わってこないですね。

 

新米が出荷されれば落ち着くとか言っていたけれど、相変わらず近所のスーパーではお米は品薄。最近はパック御飯の棚がいつもガラガラで困っています。

物価もますます上がるし、食糧の安定供給はもう過去の話でしょうか。

 

デジタル化とともに個人情報の流出と迷惑電話やメールが激増している生活なのに、国や管轄省庁がそれに対して強い国をつくろうという声も聞こえてこないですしね。

 

一国の首相が暗殺されても、遅々としてその全体像もわからないまま裁判が滞っているように感じるのは気のせいでしょうか。

最後のニュースは10月22日付の「安倍元首相銃撃事件で5回目公判前整理手続き 被告出席せず」(NHK、奈良NEWS WEB)でした。

この国の裁判ってどうなっているのだろう。

 

それでも10月27日の衆議院議員選挙で少しは流れが変わるかと思ったら、いつの間にか連立するかどうかの駆け引きになっているように見えるのは気のせいでしょうか。

しかも任意だったものを強制するような手法への異議申し立てなのに「紙の保険証へのこだわり」のような言い方にされ、政治にはリスクマネージメントという言葉がないことへの異議申し立てなのに「いつまでも政治資金の問題にこだわる」という雰囲気に変わっていることが怖いですね。

 

そして非公認になった人たちがしれっと元の鞘に戻るための画策があったなんて。

お金をきちんと管理しない人たちが議論した「政策」なんて物騒で、受け入れたくないのですけれど。

 

国民が政策議論へ参加するのは大事だけれど、なぜか急にまた年収の壁問題になってしまうのは何なんでしょう。

手取りを増やす以前に、不自然なほど取りすぎた消費税の問題を避けているし、「若者」「手取り」で、世代間の隔たりが作られていくような気がするのですが、年金だって所得税は取られているのですけれどそれはどうなるのでしょう。

 

先の都知事選で選挙プランナーの存在を初めて知ったのですが、衆議院選挙直後に「連立すべき」となぜかそのプランナーという人の発言が新聞に載ったり、都知事選で敗れた人が「ちょうど飲みにいく途中で通りがかった」と一政党の応援演説をしたとか、なんだか微妙な情報ですね。

なんだろう、この影響力を与えたいという人たちの存在や「テレビや新聞しか見ない高齢者ではなく、ネット上で政策をきちんとおさえる若者の勝利」みたいな雰囲気は。

 

今までの主張に一貫性があるかやその人の政策の根幹は何か、怪しい団体とつながっていないかなど、長年見てきたことも大事だと思いますけれどね。

 

Wikipediaにこんな記述がありました。

渡辺は玉木を「大平の精神を受け継ぐもの」と認め、選挙区内の自民党支持者らに玉木への支持を訴えた。

 

香川県の三豊干拓地にある大平首相の石碑はやり残した宿題でいつか訪ねてみようと思っているのですが、私が子どもの頃の「三角大福」とは何だったのだろう、「大平の精神」とは何だったのだろうとそのWikipediaを読んでみました。

財政家として

大蔵省の出身で、蔵相時代の赤字国債発行や財政再建への強いこだわりがあり、財政家としての側面は広く知られている。「棒樫財政論」や「安くつく政府」に代表される小さな政府志向であった

大平地震は三木内閣の蔵相時代に赤字国債の恒常的な発行に踏み切った責任を強く感じ、「子孫に赤字国債のツケを回すようなことがあってはならない」との思いから、内閣総理大臣に就任した際に税制改革を断行しようと考えて一般消費税導入を提唱した。しかし自由民主党内からの反発や野党・世論の反対を受け、また1979年衆院選自由民主党大敗もあって挫折に追い込まれた。

 

ああ、今の生活の大変さはこのあたりから始まっていたのですね。

どういう考え方の変化で「責任を強く感じた」のでしょう、そして「今」をみたらどう感じるでしょうか

 

 

何だか腑に落ちないことばかりで、急に空気が変わったような気がしていたのですが、もしかしたら「ネット上の政策議論」という目眩しによる骨太への批判の骨抜きだったのかな、ちょっとつじつまがあったような気がしてきました。

 

それにしても政党とか政治家っていくえにもねじれていますね。

だから困っているのになあ。

 

 

 

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