2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

10年ひとむかし 67 映像を見ながら会話する

テレビ電話での会議という話題があっても私には無縁の世界でしたが、4月に入るとテレビスタジオに人が集まらないようにテレビ電話での映像が増えました。 最近ではだいぶ見慣れたのですが、電話が怖い私にとっては、それをしなくてよい職業でよかったと心底…

正しさより正確性を 21 マスクの作用と副作用

記録を読み返すと、4月は家の外に全く出なかった日が6日もありました。それ以外の通勤や短時間の外出、そして勤務中はずっとマスクをつけている生活です。 5月に入り、少しずつ散歩のリハビリを始めました。近所や川沿いに5000歩くらいから始めて、今は1万数…

散歩をする 221 宇治川と平等院

再び中書島駅から宇治線に乗り、次の目的地の平等院へと向かいました。 途中でまた読めない駅名、黄檗駅がありました。「おうばく」だそうで、黄檗宗大本山があることからきているようです。 山側には茶畑が広がっていて、ああ、宇治茶の産地はこの辺りなの…

水のあれこれ 135 三栖閘門と宇治川

琵琶湖疏水が鴨川に合流する場所を見たあとは、三条駅から京阪本線に乗り三栖閘門(みすのこうもん)へと向かいました。 「琵琶湖疏水が宇治川に流れ込むところを訪ねてみる」と昨日書いたのですが、実はそれに気づいたのは、家に帰ってもう一度琵琶湖疏水の…

散歩をする  220 琵琶湖疏水を歩く

大津京から宿泊する大津のホテルに到着したのが18時すぎで、まだ夕暮れ前でした。3月に入ると日が長くなりますね。 ホテルの窓から、夕闇迫る琵琶湖の変化を眺めていました。1月に来た時にはたしかに蓬莱山や伊吹山が見えたのですが、今回は霞んでいるのか見…

落ち着いた街 6 窓から緑が見える

昨日25日に、緊急事態宣言が全国で解除になりました。 4月から5月にかけて、仕事が休みの日には2日とか3日とか家から一歩も出なかったのですが、こんなことは人生でも初めてかもしれません。 時には公園や神社へ散歩に行ったのですが、住宅街ではむしろ休日…

つじつまのあれこれ 21 自らの手が感染経路とならないために

たかがマスク、されどマスクに翻弄されていますが、一般社会では「マスクをすれば安心」のような印象に、我と彼の差を感じることも翻弄されることの一つです。 我と彼、それは院内感染標準予防対策が取り入れられた1990年代からの感覚の差といえるでしょうか…

気持ちの問題 62 マスクに揺れた4ヶ月

2週間ほど前に、いつも利用するスーパーで箱入りのマスクが積まれていました。とうとう購入できるようになったとカゴに入れてレジに進みました。4000円近い値段が打ち込まれるのを見て、ハッと我にかえりました。 夜勤明けでボッとしたまま、値段を確認して…

トイレについてのあれこれ 10 人感センサ

トイレもバリアフリー化やセンサー式の水栓や石鹸など、ほんとうに夢のような設備が増えました。 今回の新型コロナウイルス感染症の予防のために、常に手に触れるものに対して敏感になっているので、今まで以上にトイレの設備が気になっています。 公共のト…

新生児のあれこれ 61 頭蓋癆

休園中の上野動物園が動画を公開してくださっているので、さまざまな動物の生活史を家にいながら学んでいます。 パンダが無心に食べている動画が多い中で、見入ったもののひとつに、食べているときにパンダの頭頂部がベコベコと動いているものがありました。…

落ち着いた街 5 旅人を受け入れる

2週間ほど前でしたか、たまたまつけた NHKスペシャルで新型コロナウイルス感染がヴェネツィアでどのように広がっていったかを放送していました。 今もまだ何が原因だったとかはわからないほど各地域の感染拡大の全体像もよくわかっていないのだと思いますが…

水のあれこれ 134 湖と鉄道

2018年に岡山を散歩して以来、「次はどこへ遠出しよう」と地図を眺めてばかりいるのですが、早い時期から琵琶湖は何度も眺めていました。それはぐるりと鉄道が一周していることに目がいったからです。 なんて魅力的!と検索すると、まず見つかるのが初乗り乗…

散歩をする  219 信楽鉄道と近江鉄道本線、そして大津京へ

信楽駅は駅前に木もあって落ち着いた雰囲気でした。地元の方々でしょうか、トイレの掃除や周囲の草むしりなどをされていました。 信楽高原鐵道信楽線の歴史を読むと、1933年(昭和8)に国鉄信楽線として開業し、1987年(昭和62)に第三セクターとして存続さ…

行間を読む 92 信楽高原鐵道列車衝突事故

ちょうど信楽駅に到着したところまでの下書きを書いた翌日、ニュースで「信楽高原鉄道事故から29年」というニュースがありました。その偶然にさすがに驚くとともに、「犠牲者42人」という鉄道事故では大事故だったのにもかかわらず、私の記憶になかったこと…

散歩をする 218 瀬田川から信楽へ

岡山から広島の散歩から帰って数日後、3月初めの頃にみどりの窓口でチケットを購入しました。普段なら少なくとも数人ぐらいは待つのに、誰もいません。さらに京都駅での飲み物の引き換え券までいただきました。ひっそりした京都の様子が、ニュースでも伝えら…

散歩をする  217 琵琶湖と瀬田川と琵琶湖疏水を見に

1月中旬にただひたすら湖と川を見に出かけましたが、そのあと地図を眺めていたらやり残した宿題がたくさん出てきました。 *瀬田川流域を回る* まず琵琶湖からの唯一の流出河川である瀬田川をながめていたら、その流域を見てまわりたいと思い始めました。 …

水の神様を訪ねる 6 氷川台から氷川町へ

2月中旬、マスクが店頭から無くなり始めていましたが、まだこれから日本国内に感染が広がっていくのか大丈夫なのかと先が読めないままニュースを追っていた時期でしたが、休日にはまだあちこちへ出かけていました。 梅が咲き、日も長くなってきた2月中旬に水…

数字のあれこれ 64 8.7mmと35g

そろそろ4年になる私の三代目のiPhoneでした。いつ壊れるのか、こんな感染症の大変な時に壊れたら面倒だな、でも春には待ちに待ったSEが発売されるかもしれないしと、ドキドキしながら使っていました。 あっさり4月には予約開始になり、すぐにオンラインで購…

10年ひとむかし 66 医療機関と引き戸

高校生ごろに重厚な開き戸に憧れていたのですが、看護学生になってすぐに現実のものになりました。 学生寮も学校も、あるいは病院もあちこちが開き戸でした。まあ、北欧調ではなかったですけれど。 1980年代の病院はまだ大部屋が基本で、個室はVIPか重症、急…

10年ひとむかし  65 引き戸

あちこちを散歩していると、真っ黒な瓦と黒や白のはっきりした壁の家々や茶色を基調にした家、あるいは木肌に黒い炭で模様をつけたような壁などに、思わず惹きつけられています。 この季節の、新緑に田植えの始まった水田とそうした家々が重なり合う風景は息…

散歩をする 216 牛窓へ

玉島の干拓地を見て倉敷に戻るのが正午ごろですから、岡山から広島の散歩の最終日はまだまだ時間があります。 計画の段階でどこへ行こうか何度も地図をみました。 新幹線で岡山県に入るとまず一本めの大きな川を渡るのですが、それが吉井川です。 この川を見…

散歩をする 215 玉島地区と干拓地

2月下旬の岡山・広島の散歩の記録の続きです。 笠岡から山陽本線で倉敷に到着しました。何度来ても、子どもの頃の楽しい気分が蘇ってくる、祖父母の街です。 まだ日没まで時間があったので、母の記憶を歩くことにしました。 倉敷駅から数分のところ、倉敷美…

米のあれこれ 17 倉敷周辺の島々と干拓地

笠岡からは山陽本線に乗り、今日の宿泊地である倉敷へ向かいました。 しばらく山の間を走ると、平地が広がります。左手に新幹線の高架が見えて、新倉敷駅周辺の水田地帯をしばらく並走しています。 旅の最終日の午前中は、この辺りを歩く予定です。車窓から…

陸にあがった河童の過ごし方

昨日、3月上旬に泳いだのが最後で、かれこれ2ヶ月ほど泳いでいませんと書いたあとで、記録を読み直したら最後に泳いだのは3月27日なので、正確には「6週間ほど泳いでいない」でした。 いやはや、記憶というのはいい加減ですね。まあ、こういう自分の失敗を記…

水のあれこれ 133 プールの水を維持する

3月上旬に泳いだのが最後で、かれこれ2ヶ月ほど泳げていません。 たぶん、1年とか2年泳げない時が続いても大丈夫、と自分に言い聞かせていますと書いたのは2月20日で、まだこの時には1週間後に休校などの大変化が始まるとは思っていなかった時期でした。 な…

小金がまわる 21 非常時と消費税

消費税が10%になって、ますます物を買わなくなりました。 少しきちんとした服でも買ったら、2日分の食費ぐらいが飛んでいきますからね。あまり服が売れないのかわかりませんが、よく利用していたデパートのお店もずっとバーゲンをしていました。そしてこの…

つじつまのあれこれ 20 「新しい生活様式」

寝入りばなで久しぶりの地震速報で飛び起きました。幸いにほとんど揺れもなかったのですが、眠れなくなりテレビを見ていました。 昨日(5月4日)、緊急事態措置が5月31日まで延長され、それ自体はそうなるだろうなという受け止めでした。「入院数や人工呼吸器…

10年ひとむかし 64 とうとうお気に入りのお店が閉店

私が気に入っていた服屋さんがとうとう閉店してしまいました。 3月に買いに行った時に、この街でお店を開いてから40年経ったとおっしゃっていて、このお店の服がとても気に入っているのでぜひぜひ長く続けてくださいねとお話したばかりでした。その1ヶ月後に…

散歩をする 214 笠岡湾干拓地

広島から呉線で三原に到着するのが14時42分でしたから、この日はまだまだ時間に余裕があります。2月下旬ともなると17時半ごろまでまだ明るいので、計画の段階でもいくつか候補がありました。 尾道を歩くのもいいし、三原も駅前に三原城址があって堀と思われ…

行間を読む 91 経験は静かに歴史に埋もれていく

「行間を読む」というタイトルは、30年以上前の周産期感染症の授業で書き留めた一言から来ています。 そしてその先生は、一つの感染症を制御しても、また新たな感染症が出てくる。私たちにわかっているのは、何百万も存在する細菌やウイルスの本の一部に過ぎ…