2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

水のあれこれ 167 明治用水を歩く

吉良吉田駅から名鉄西尾線に乗り換えて、いよいよ明治用水へと向かいます。 車窓には、矢作川左岸側の広い平地に田畑が広がった風景が続きます。春を待っている美しい水田の風景です。西尾線は旧矢作川や矢作川そしてたくさんの川や水路を超えるので、途中下…

散歩をする 283 名鉄蒲郡線で海岸線を行く

新幹線に乗るのは11月中旬に北陸道をまわった時以来なので、3ヶ月ぶりです。 見ているだけでなく、このままどこかへ行ってしまいたいという衝動が時々ありましたがこらえました。 まだ緊急事態宣言の最中ですから、がらがらの新幹線にひっそりと乗りました。…

散歩をする 282 ただひたすら川と海を見に〜矢作川と明治用水〜

お正月の三が日に日帰りで行ってみたいと思っていた場所があります。 2年前に豊川放水路を見に豊橋から豊川を歩いた時に、時間があったので渥美半島まで足を伸ばしました。子どもの頃から地図で見る愛知県というと「蟹にそっくり」というイメージでした。 い…

散歩をする 281 散歩とリスク比較

「リスク比較」という言葉を初めて知ったのは、10年前の放射線被曝の混乱からでした。 公害問題から環境という言葉が定着した半世紀ほどを振り返ると、1996年のダイオキシン問題も同じような状況だったのですが、当時はまだ「リスク比較」という言葉を耳にし…

客観的のあれこれ 8 危険と大丈夫の差

電車通勤歴も30年ほどになり、通勤途上の風景、この場合は文化的な風景とでもいうのでしょうか、人の行動の変化をいろいろと感じています。 新しい何かが広がると、その危険性が増すような行動が増えることもその一つですね。 ずっと前からあったような気が…

反動から中庸へ  11 本質に戻るまで30年ほどかかるのかもしれない

2014年に初めてとかえこさんからコメントをいただいた時には、私は産科診療所で勤務するようになって10年ほどたった頃でした。 周産期医療の集約化が進んで、それまで分娩を取り扱う「近くの総合病院」が激減し、周産期センターか診療所か、そして近い将来に…

記録のあれこれ 96 とかえこさんのコメントを読み返す

先日の「科学的根拠から考える 助産の本質」?にとかえこさんからコメントをいただきました。 ふぃっしゅさん、ご無沙汰しております。ふぃっしゅさんのお考えにはいろいろと助けられました。久しぶりの助産とはのご更新、興味深く拝読しました。本、まだ読…

行間を読む 105 「道に歴史あり」

美山通りの街路樹が整備された理由はなんだったのだろうと気になっています。 街路樹というと、緑の少ない都市部の景観のためというイメージで、しかも落ち葉が大変と反対されることもありますから、こんなに山が近くにある場所に立派な欅が植えられているこ…

水のあれこれ 166 浅川の支流を訪ねる

八王子霊園を訪ねたあとは、高尾駅とは反対方向へと歩きました。 目指すのは、北浅川の支流である山入川沿いです。 以前、JR八王子駅から京王八王子駅まで歩いた時に、途中で急にがくんと道が下がる場所がありました。すでに散歩を始めていた時期で、「浅川…

散歩をする 280 八王子霊園

昨年末から都立霊園のことが気になりだしてあちこちを訪ね、残すは八王子霊園です。 冬の八王子方面は寒そうでしたし、春になったら訪ねてみようと思っていました。 3月20日、春分の日に訪ねました。 2連休でお彼岸しかも翌日は雨の予報でしたし、3月21日で…

記録のあれこれ 95 勝手に編集される

昨年の秋ごろだったでしょうか。いつも散歩の記録に利用しているiPhoneの写真をみながらブログを書いていたときに、写したはずの写真がないことに気づきました。 時々、記録がどこかへ飛んで行ってしまうインターネットの世界です。 iPhoneのメモが遠出の途…

事実とは何か 80 2回目の緊急事態宣言と日常生活

ようやく明日、2回目の緊急事態宣言が解除になります。 さすがに年末ごろから発熱者も身の回りにではじめ、今度こそ院内感染をどう予防したらよいか、搬送システムはどうなるのか、スタッフ自身あるいは家族が感染者・濃厚感染者になった場合の診療はどうな…

シュールな光景 20 何を危険と感じるのか

「会話する時にはマスクをつけて」は言い換えれば、「マスクをしていなければ喋らない、唾を飛ばさない」なのですが、簡単そうで難しいのでしょうか。 最近では一歩家を出るときからマスクをつけっぱなしの生活ですが、唯一外すのが泳ぎに行った時です。 水…

数字のあれこれ 70 人口密度と確率

都道府県の人口について下書きを書いていたら、「首都圏直結の山梨県がなぜコロナ封じ込みに成功したのか」(ビヨンドヘルス、2021年3月15日)という記事を見つけました。 当選からわずか1年、新型コロナウイルス蔓延という国難に直面した山梨県の長崎幸太郎…

イメージのあれこれ 30 各都道府県の人口

3月12日、山梨県知事が「歓送迎会や謝恩会、お花見はぜひやってください」と県民に呼びかけたニュースを見ました。 山梨「ぜひ歓送迎会・お花見を」独自対策で感染者減 (テレ朝news、2021年3月21日) 東京都では12日、新たに304人の新型コロナウイルス感染…

落ち着いた街 10 静けさを楽しむ

昨年に引き続いて、お花見の季節がやってきました。 昨年の今頃は社会から物が無くなったり、これからどんなことが起きるのかひっそりと、緊張感の中での生活でした。 それでも、1年後には落ち着いているだろうと楽観的だったのかもしれません。 まさかの2回…

行間を読む 104 エスカレーターに必要な身体能力

テレビのコマーシャルはシュールな世界ですが、それだけ現実の世界には毎日不安なことがあるからだろうと思います。 中年ぐらいになると膝や腰への身体の不調が出てきますね。本当に「腰」は体の「要(かなめ)」だと実感しました。 最近では足首に対して、…

10年ひとむかし 78 海岸線の養殖場と内戦

ブラタモリの天橋立編で、舟屋を見てタモリさんが「マイ桟橋!」と喜んでいらっしゃった場面から、私も東南アジアで暮らした地域の「マイ桟橋」と「マイ浜辺」を思い出して、一瞬にして気持ちが海のそばになりました。 小さな漁村では、舟は2〜3人から数人乗…

食べるということ 67 魚屋さんの魚料理

散歩の時に、その地域の商店街とか市場のような場所があればふらりと立ち寄ります。 それぞれの地域の生活を少し垣間見ることができる場所で、思い起こせば私が20代の頃から好きでした。 あまり人が多い場所は基本的には好きではなく、人もいないひっそりと…

記録のあれこれ 94 散歩の記録と記録の整理

パソコンが家庭でも使えるようになって四半世紀ですが、当時はペーパーレスの未来を思い描いていました。 私が子どもの頃だった1960年代から70年代と比べて、どんどんと紙類のゴミが身の回りに増えました。 仕事関係から私的なものまで、本や印刷物、ノート…

記憶についてのあれこれ 167 1950年代から80年代の日本で暮らした米国人

ワドル元艦長の公開書簡の以下の箇所から、いろいろと考えることが続いています。 私は米国人ですが、1959年5月20日に青森県三沢市の米軍三沢基地で生まれました。日本で生まれたことは私の誇りです。私が生を受けた朝、私の肺には出生地の空気で満たされた…

食べるということ 66 黄ニラと鰆

テレビ東京の夕方の番組で、それぞれの地域のカメラマンが地元を紹介するコーナーがあります。散歩で訪ねた場所だと、懐かしさと散歩で見逃したことの残念さでもう一度行きたくなりながら観ています。 先日は「岡山」ということで、録画をしておきました。 …

助産師の歴史 10 あったこともないことにする

年末年始に備えて12月後半は少しリスクのある産婦さんの分娩誘発が増える と書くようになったなんて、10年ひとむかしですね。 10年前だったらまだ、「病院でのお産はスタッフが楽をしたいために日中に無理に産ませる」「医療介入の多い、『人間的でない不…

助産とは  13 「科学的根拠から考える 助産の本質」?

先日、久しぶりに書店の医学・看護学のコーナーへ行きました。 やはりたくさんの本に囲まれ、あれこれと手に取って見る時間は幸せですね。 ただ、まだ残念ながら新型コロナウイルス感染と周産期看護について、参考になる本は見つかりませんでした。 実践から…

水のあれこれ 165 水道山記念館

栃木駅周辺を歩いたあとは、佐野の厄除け大師もいいかな、足利の渡良瀬川周辺もいいかなといろいろと案はあったのですが、ふと桐生市の「水道山」が目に入り、ここしかないと決まりました。 12月下旬は晴れていれば日差しも暖かく、歩いているとコートを脱ぐ…

水のあれこれ 164 永野川

栃木駅に戻り、再び両毛線に乗り、次の目的地を目指します。 次は栃木駅と大平下駅間の、橋が崩落した場所を通過することです。 出発して住宅街の風景を走っていると、列車が少しスピードを落とし始めました。 ゆっくりと川を渡っていきます。対岸には小高い…

水のあれこれ 163 巴波川

1年 以上も前の両毛線の散歩ですが、地図を見ていたらあれこれと記憶が蘇ってきました。 ところが、iPhoneに入れていたこの時の写真をいつの間にか削除してしまっていたという痛恨のミス。いつもはブログで散歩の記録を書いたあとに消すのに、時々、大掃除を…

散歩をする 279 両毛線に乗る

一週間以上続く広範囲な山火事に、どうか住民の皆さん、消火活動をされる方々、そして大事な家が無事でありますようにとその経過を追っていました。無事に鎮火できたようで、ほっとしました。 ほんとうに火事は大変です。 足利市という地名を聞いて、そうだ…

散歩をする 278 つりがね池公園から仙川へ

地図を拡大しながらまだ行っていない場所を探していると、見逃しそうなくらい小さな水色の場所を見つけました。 砧公園方面へ谷戸川を辿った時に降りた祖師谷大蔵駅の、反対側にあるつりがね公園です。 子どもの頃から結構利用している小田急線沿線なので、…

10年ひとむかし 77 ずっと前からあったような気がしてしまう夢のような世界

もう10年になるのかと、あの東日本大震災とともに思い出すのが直前に購入したiPhoneです。 当時はまだ周囲でも使っている人が少なかったのに、10年でこんなに「携帯電話」の風景を変えてしまったことが驚きですね。 まだ10年しかたっていなかったのかという…