2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

水のあれこれ  191 松浦川の河川整備

松浦川が河口付近でぐいと西の方へと流れを変え、その向こうに自然堤防のような場所が続く風景をこの目で見ることができて満足しました。 国土交通省九州地方整備局 武雄河川事務所の「松浦川の概要」に以下のように説明がありました。 その源を佐賀県武雄市…

散歩をする 325 伊万里から唐津、筑前前原へ、筑肥線の車窓の風景

松浦鉄道西九州線の伊万里駅に到着し、道の反対側にあるJR伊万里駅に向かいました。 2階には両駅を結ぶ歩道橋があるはずなので階段を昇りましたが、なぜか行き止まりで、あわてて1階に戻りました。目の前にJRの駅があるのに横断歩道は少し離れていて、迂回し…

水のあれこれ 190 佐々川と河川争奪

8月半ばごろからapple社のマップから川の名前が忽然と消えたので車窓からみえた川の名前を確認できずにいるのですが、佐々駅のあたりから並走していた川は佐々(さざ)川だとわかりました。 Wikipediaのその「地理」に、「甌穴(ポットホール) 中流の佐世保…

散歩をする 324 相浦から伊万里へ、西九州線の車窓の風景

2018年に久しぶりに倉敷を訪ねたあと、あちこちの川や海や干拓地を見て歩きたくなりました。 地図を眺めていると、海岸線ギリギリのところに線路が通っている地域が各地にあります。 いつか全国の路線に乗ってみたいと地図を眺めていたのですが、3年前はまだ…

記録のあれこれ 103 地図から名前が消えた

2ヶ月ほど前だったと思うのですが、Macのマップを開いたら違和感がありました。 寺社名が忽然と消えていました。 これは困りました。水の神様とおぼしき神社を地図で見つけては、散歩の計画を立てていましたから。 何かシステムの不具合で一時的なものかと復…

事実とは何か  82 川棚町と石木郷

相浦方面へ入る道の少し手前に、「石木ダムは必要です」というような内容が書かれた3mぐらいでしょうか、大きな表示物がありました。 石木ダムの名前は1990年代にダムを見て歩いたころから耳にしていましたが、どのあたりなのかよくわかっていませんでした。…

行間を読む 120 相浦駅

相浦に到着し、ここからは松浦鉄道西九州線でただひたすら海岸線を眺める散歩になります。 相浦駅は港を一望するように一段高い場所にありました。 そこから先ほど下車したバスターミナルの場所をみると、もともとは海岸の岩肌だった部分を削った場所である…

散歩をする 323 佐世保から相浦まで

もう2ヶ月も前のことになってしまったただひたすら川と海と干拓地を見る散歩も、ようやく3日目の記録に入りました。 前日に佐世保について驚いたのは、駅前にある大きなカテドラルが道路より高い場所に建てられていることでした。 そのあと山の田浄水場を訪…

記録のあれこれ 102 「避難勧告」から「避難指示」へ

6月17日に「線状降水帯情報」が開始されたのですが、今年に入ってもうひとつたしか災害情報の出し方が新しくなったはずですが、それがいつからで何だったのだろうとすでに記憶があいまいになっています。 災害情報や交通情報を知るためにNHKのtwitterだけは…

水のあれこれ 189 線状降水帯

ふと思いついたことなどはそのつどiPhoneかMacのメモに書き留め、ときどき読み返しているのですが、その中に「6月17日 線状降水帯情報開始」と書き残したものを見つけました。 今までもニュースで線状降水帯という言葉は使われていたけれど、今年から新たな…

食べるということ  75 アジフライ

山の田浄水場のあたりを歩いたので満足し、バス停に向かって佐世保川沿いに歩きましたが、右岸側は小高い場所が塀のように続き、車道が上り坂になって反対側へと通っているのが見えました。 山の田駅の次は泉福寺駅ですが、泉福寺駅のあたりは東側からいく筋…

行間を読む 119 軍港水道から市民水道へ

山の田浄水場について検索すると、「土木学会 選奨土木遺産」に「山の田浄水場軍の解説シート」がありました。 明治時代に海軍が造った古い水道施設ぐらいの内容かと思って読み始めたところ、「水道」にもこういう捉え方があるのかとまた知らない世界が広が…

水のあれこれ 188 佐世保の水源、山の田浄水場

佐世保駅に到着する少し前から佐世保湾が見え始めました。 地図では、佐世保湾は大村湾に向かって長細く開かれた湾に描かれているので、大きな半島の入江から太平洋が見えるあの葛西臨海公園からの東京湾のイメージでした。 ところが佐世保駅の前は対岸で囲…

行間を読む 118 早岐瀬戸と戦争

訪ねてみたいと思う地域があると、何度も何度も地図を眺めながらいくつも計画ができて、最終的には削りながら日程が決まります。 早岐(はいき)も、計画のままになってしまった一つです。 早岐(はいき)駅で下車すると、すぐ近くに早岐瀬戸があります。 対…

難民についてのあれこれ 8 難民と亡命

オリンピック自国開催だと予選から放送してくれることは、メリットかもしれませんね。 競泳でも世界水泳ではほとんどカットされる予選1組からの放送があり、ふだんの国際大会では目にすることのない国の選手の泳ぎを見ることができました。 ただ、そうした国…

難民についてのあれこれ 7 最初の難民「上陸」

大村線に乗って見ようと計画が決まり、1980年代からやり残した宿題が気になって「大村難民一時レセプションセンター」で検索してみました。 ネット上で公開されているものはわずかのようで、その中に「インドシナ難民に対するわが国の対応と公的および民間支…

散歩をする 322 諫早から佐世保へ、大村線の車窓の散歩

雲仙岳を間近に広がる水田地帯の美しさに後ろ髪をひかれるように、諫早駅を後にしました。 諫早駅を12時42分に出発する区間快速シーサイドライナーに乗って、佐世保まで一時間半ほどの列車の旅です。 海側が見える席に座りましたが、列車はそれほど混んでい…

水のあれこれ 187 澪

Wikipediaの諫早湾干拓事業の「構想」に、以下のような一文があります。 干拓では排水を促すために、大勢の住民が集まって人力で「ミオ筋」と呼ばれる溝堀り作業 が行われていた。 ミオ筋について、どこかで読んだ記憶があると思い返したら塩田川の「河口の…

行間を読む 117 江戸時代から平成の干拓

少し間があきましたが、ただひたすら川と海と干拓地を見に行った遠出の2日目の記録の続きです。 諫早干拓資料館のパネルで、干拓の具体的な方法の変化が4枚のパネルで説明されていました。 江戸時代後期以前の干拓堤防 有明海沿岸の改定は周囲の河川から流れ…

行間を読む 116 「人間が、体育やスポーツに多くのものを期待しすぎている」

録画予約は忘れてしまいがちでしたが、カティンカ・ホッスー選手の情報は気にしていました。 大会直前に「競泳界の『鉄の女』が水の上を歩く奇跡の一枚」(Newsweek、2021年7月27日)があり、「最近は水の上を歩くの。新しい趣味ね」というニュースがありまし…

鵺(ぬえ)のような 5 「勝利よりも大切なことがある」

「オリンピックの是非」と「スポーツ大会を安全に開催すること」は別のことなので、オリンピック競技での感染を抑えながら開催したことは関係者の皆様の大変さは相当なものだったと思います。 ただ、「健康に」というスポーツの目的のひとつを考えば、次回は…

シュールな光景 22 「競技スポーツはもはや『健康』とは関係ない」

昨年来、大好きな競泳でも録画予約を忘れたり、カレンダーに競技日程を書き忘れるのですから、なんとか日常生活を過ごすだけで精一杯の非常事態なのだと思うこの頃です。 都内の感染者数がオリンピック開催前から1000人を超えた時点で、専門家会議の予測通り…

米のあれこれ 28 「日本の干拓地と手法」より

諫早干拓資料館の展示では干拓についての基本的な知識が書かれていて、だいぶ頭の中が整理されました。 とくに「日本の干拓地と手法」がわかりやすい説明でした。 ◇干拓のはなし 干拓ということばは大正3年の耕地整理法の改正から用いられました。 干拓は水…

水のあれこれ 186 長崎県唯一の一級河川 本明川

玉川上水への関心がいつの間にか全国の河川へと広がり、あちこちの川を見に行くようになりました。 わずか数年ですが、いつの間にか全国の河川で長い川(流路延長)のトップ10も、流域面積のトップ10も制覇していました。といっても、その川のごく一部区間を…

水のあれこれ 185 諫早大水害と本明川

今回の遠出に出かけるまさに直前に、テレビで偶然「さだまさしさんは諫早大水害を経験している」というような話を耳にしました。 これから訪ねる場所に、そのような大きな災害があったことを初めて知りました。 諫早豪雨(いさはやごうう)は、1957年7月25日…

食べるということ 74 「干拓地の食べ物」

小野駅についたのは予定より早い11時半ごろで、諫早行きの列車にはまだ30分以上あります。 ここで「腹が減った」の音楽が頭の中に流れてきましたが、お店を探して食べる時間の余裕はありません。道路を隔てたところにスーパーがあるのが見えました。 信号待…

米のあれこれ 27 ウルグアイ・ラウンドと用水路

古部駅に向かう島原鉄道の車窓から用水路のそばに「ウルグアイ・ラウンド」何とかと書かれた看板が見えました。 そういえば「ウルグアイ・ラウンド」という言葉をよく耳にした時期があったけれど、具体的になんだったのだろう、そしてこの用水路とどんな関係…

水の神様を訪ねる 41 小野島村の天満宮と海津見神社

干拓の歴史に圧倒されて諫早干拓資料館をあとにして、次の目的地の海津見神社へ向かいました。 資料館から200~300mほど西へ歩いたところの天満宮に石碑があり、その石碑の説明がありました。 半造川底樋廻水頌徳碑由来記 この碑は主*人を青木弥惣右衛門とし…

米のあれこれ 26 諫早干拓資料館

諫早干拓資料館は、「干拓の里」という馬事公園やむつごろう水族館などの複合施設の中にありました。 帰宅してから改めてこの干拓資料館の歴史を探してみましたが、「干拓の里」のホームページが最も詳しく書かれている公式のもののようです。 諫早干拓資料…

散歩をする 321 諫早の干拓の里を訪ねる

それまでの海岸線の風景から両側が小高い場所になり諫早駅に降りたのですが、干拓地に近い駅のイメージとは全く違って、まるで高原の駅についたのかと思いました。 地図では南と南南西に小高い場所が想像できる緑色の部分が描かれています。 それ以外は東の…