2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩をする 438 鳴門線沿線の水田地帯から勝瑞へ

阿波国の散歩の記録のはずが、訪ねた場所の歴史をたどっているとあれやこれやにつながってしまうので、このところ寄り道ばかりですね。 そんな時に「文句ばかりで自分のことしか考えられない…これが今の日本人の姿なのか」(2023年6月18日)というタイトルを…

医療介入とは 109 どこまで対象を把握するのか

久しぶりの「医療介入とは」のタイトルです。 このブログはもともと1980年代から2000年代ごろまでの「自然なお産」の流れを考え直していくうちに、人類の長〜い歴史の中で出産に医師が立ち会うようになったという驚異的な変化の時代への葛藤でもあったという…

事実とは何か 101 医療情報を他人が閲覧できる問題

マイナンバーカードに関してさまざまなレベルの報告が多数出てくる中で、私自身はマイナポータルには登録していないので実際の様子がわかりませんでした。 「他人の情報を閲覧できてしまう」とは具体的にどんな状況なのか、断片的に流れる情報だけでは想像が…

目から鱗 17 「戸籍にフリガナがない」

あちこちを散歩をしているうちに、「難解な名前」に突き当たるようになりました。撫養川のように漢字は知っているけれど読み方が全く違うことにはお手上げです。今は検索するとすぐにわかるので読み方がわからないまま字面だけで理解したままでも現地には辿…

水のあれこれ 302 撫養川と塩田

やはり撫養川は小鳴門海峡の方へと流れていましたが、新池川と合流する地点より南側の旧吉野川河口まではどうなっているのだろうと帰宅してから検索しました。 まずその川の読み方が全く違っていたことに愕然としました。 撫養川(むやがわ)と読むのですね…

落ち着いた街 35 鳴門の撫養町を歩く

鳴門といえば渦潮ですが、小学生の頃に見に行った記憶があります。おそらく冬休みに父の運転する車で四国をぐるりとまわった時だと思います。 冷たい海の風の中に船でそばに行き、海底に引き摺り込まれそうな恐怖心を感じた記憶があります。そして当時は四国…

食べるということ 88 鳴門の食堂の煮魚

ときどきむしょうに魚を食べたくなり、それも身近な魚の焼き魚とかを食べたいのですが、それさえもちょっとためらう贅沢になってしまいました。 12時25分に鳴門郵便局前バス停で下車し、12時30分には昼食のために食堂へ入りました。 全く知らない場所なのに…

散歩をする 437 洪水の「自由蛇行」が作り出した場所を見て歩く

最初は、吉野川左岸側のまるでひび割れているかのように水色の線がはしる下流部に目が釘付けになっていました。 ところがよくよく見ると右岸側の徳島駅がある場所もまるで島のように周囲を水色の線で囲まれて、数本の川が放射状に描かれています。 四半世紀…

水のあれこれ 301 洪水の「自由蛇行」によってできた地形

2016年ごろから都内の川沿いや運河沿いを歩くようになったのですが、最初の頃は上流から下流へと地図をたどるだけでその複雑さに圧倒されていました。 最近ではその流れ方から、「これは旧河道だろう」「これは運河だろう」「これは幹線水路か排水路だろう」…

つじつまのあれこれ 40 頑なさが「ヒューマンエラー」

「ヒューマンエラー」という言葉が政府から出てきたので流れが変わるかと思ったら、「丁寧に説明」という滑っとした言葉でかわされそうで心配なところにまたこんなニュースがありました。 本部設置へ マイナンバーを巡り20日、同姓同名の別人にマイナンバー…

行間を読む 187 30年とか半世紀とか時間をかけて進める

実際に吉野川のそばを少し歩いたことから、第十堰や阿呆水と呼ばれる吉野川の水害の歴史がだいぶ頭に入りました。 現地に行く前に読んだ資料もあるのですが頭の中を素通りしていく感じで、その地域の雰囲気を知ることでようやく少し理解できる感じです。 さ…

水のあれこれ 300 「四国三郎」の「阿呆水」

吉野川の堤防の上にあった第十堰の案内板に、「現在の河道と村々沼川堰留之図との比較」がありました。 この「村々沼川堰留之図(むらむらぬまかわせきとめのず)1800年代早期 (「国立国文学研究資料館史料館蔵)」は、国土交通省のホームページの「吉野川…

記録のあれこれ 150 吉野川と「第十堰 その歴史と現在」

第十バス停で下車し、住宅街の蛇行した道を堤防の方へと歩きました。 緑の土手はそばに立つ民家の2階部分ぐらいの高さで、なだらかに上る道が見えてきました。 そこから見る吉野川と第十堰、どんな感じでしょう。 堤防の上は交通量の多い県道15号でした。車…

水のあれこれ 299 吉野川第十堰

いろいろなきっかけから「吉野川の河口を歩こう」と決まったものの、あまりにその地形は複雑で広範なためどこをどう歩こうか、散歩の計画ノートにいくつも気になる場所を書き込みながらだいぶ悩みました。 最初は旧吉野川を河口からたどりながら、吉野川と分…

散歩をする 436 阿南から徳島、そして第十堰へ車窓の散歩

やはり阿南市の打樋川沿いは干拓地に違いないと実感しました。 地図からふと探し出せるようになったのもここ数年の時間の積み重ねだと、ちょっと悦に入りながらバス停へ向かいました。 阿南駅から少し離れた富岡バス停から7時52分の徳島行きのバスに乗る予定…

米のあれこれ 59 阿南市の干拓地らしき水田を歩く

朝から阿波踊りを観ているうちに5時過ぎには白々と明るくなり、窓の外に昨日歩いた桑野川の堤防が見えました。 散歩の二日目はバスで海岸沿いを徳島駅まで行き、第十堰へ向かう予定ですが、7時52分のバスに乗る前にこの阿南市の水田を歩く計画です。 JR阿南…

生活のあれこれ 24 昼下がりの生ビール

泳いでいる時に何を考えているかというと「このあと何を食べようか、何を飲もうか」ということです。 先日は窓の外に真っ青な夏空を見ながら泳いでいたので、「生ビールを飲みたい」となりました。 週末には午後もずっと開いているお店があります。午後3時な…

生活のあれこれ 23 ケーブルテレビの阿波踊り

羽ノ浦駅からの那賀川左岸からコミュニティバスでぐるりと回って桑野川沿いの阿南市の中心部からさらに南のJR阿波福井駅のあたりも阿南市のようですから、阿南市というのは広くて驚きました。 Wikipediaによると「東西は約32km、南北は22km」とあり、「市役…

水のあれこれ 298 阿南市の一の堰

コミュニティバスで阿南市医療センターへと向かう時に渡った橋は、取水堰でした。 地図を見直すと、たしかに道路と灰色の線が重ねて描かれていました。 近くにあった「水利使用標識」に「かんがい(一の堰)」と書かれていて、そばに二つの記念碑がありまし…

散歩をする 435 阿南市の桑野川沿いを歩く

取水堰は行けなかったのですが、念願の那賀川と那賀川北岸用水を見ることができました。 古毛(こもう)児童公園バス停から「なかちゃん号」というコミュニティバスがあり、羽ノ浦駅周辺をぐるぐると廻りながら牟岐線北側の北岸用水が潤している水田地帯を通…

水の神様を訪ねる 77 大井手堰跡の石碑と水神社

那賀川の堤防に見えた石碑は「大井手堰跡」の石碑でした。 そしてそのそばには、地図には載っていない水神社の小さな祠が那賀川を見下ろすように建っていました。 「那賀川北岸用水の歴史を考える」の参考資料篇にその石碑の全文が掲載されていました。 石碑…

水のあれこれ 297 那賀川北岸用水沿いに羽ノ浦古毛まで歩く

13時ちょうど、JR牟岐(むぎ)線羽ノ浦駅に到着しました。 「那賀川北岸用水の歴史を考える」という資料に添付されていた地図で大まかな場所を頭に入れて、まずは駅の東側にある二代目の佐藤良左衛門の碑を目指しました。 このあたりの中庄(なかのしょう)…

鵺(ぬえ)のような 23 「裸の王様に服を着せる」にはどうしたら良いか

内閣総理大臣公邸の魑魅魍魎から、政治家の皆さんは何を恐れているのだろうと考えていたら、もしかすると「裸の王様」だと気づくことかもしれないと思えてきました。 やはり「自分を証明するカード」にするには不安が大きいインシデントレポートがたくさん出…

生活のあれこれ 22 「内閣総理大臣公邸」に住むかどうか

最近、「首相公邸」を耳にする機会が増えて、2018年にその近くを散歩したことを思い出しています。 国会庭園にある日本水準原点を見に行った時に、そばを通りました。高い壁に囲まれた首相官邸と公邸の敷地の南側は首都高速都心環状線と都道412号が国会議事…

落ち着いた街 34 なぜデモが合わないのか

時々、他の国の激しいデモやストの様子がニュースになると、「なぜ日本ではデモをしないのか」「社会に迷惑をかけてはいけないと思っているのか」といった反応がありますね。今に始まったことでなく、私が若者だった1970年代とか80年代もすでにありました。 …

米のあれこれ 58 「那賀川北岸用水の歴史を考える」

大まかな計画で那賀川と取水堰を見ることができるだけでも十分ですが、国土交通省の那賀川の説明を読んでいたらその歴史が遺された場所を見逃すのはもったいなく感じました。 大井手堰から検索してみると、訪ねたい場所は「那賀川北岸用水」でその歴史が詳細…

記録のあれこれ 177 大雨で新幹線が運休した

6月2日の朝、出勤時にはずぶ濡れになるほどの雨にやられましたが、仕事先についた頃には小雨になっていました。天気予報では夕方からまた時間23mmとなっていましたが、本当にそんな雨が降るのかなと疑うほどごく普通の雨でした。 勤務中は雨の音も気づかなか…

水のあれこれ 296 那賀川と羽ノ浦

那賀川の下流を歩こうと決めたものの四半世紀前の記憶は上流のことだけで、地図を見ても全くどこを歩いたらよいか見当もつきません。 取水堰や水路らしき場所そして地名を眺めているうちに、那賀川が蛇行しながら山あいから流れてまっすぐな流れになるところ…

記憶についてのあれこれ 176 四半世紀前に那賀川上流を訪ねた

2018年ごろからあちこちに遠出するようになりましたが、地図を眺めていると行きたい場所が次々と出てきます。 2013年の村井吉敬さんの訃報を知ってから、1990年代に各地のダムや建設予定地や信濃川水系の治水を見に行ったことが思い出されるようになりました…

記録のあれこれ 148 唯一の「交通系ICカードに対応した鉄道・バスが存在しない」県

海城から瀬戸内海を眺めてから高松駅に戻りました。徳島行きの特急に乗る前に駅構内のトイレに寄ったところ、大きい駅でも女性用トイレは3つしかなくて数人並んでいます。長居をされたら困るなと思いましたが、なんとか列車に間に合いました。 尾籠な話です…