水の中

気持ちの問題  54 <自分の亡骸をどうするか>

某医学部に献体された父の遺体は、今頃、どうしているかなと時々考えています。 今年の夏は、父にとっては仏教的には新盆ということになるのでしょうが、兄弟も「父はまだ(献体という)仕事中だから」という気持ちで、特別何かすることもありませんでした。…

10年ひとむかし 39 <休みが増える社会で、休みが少なくなる>

現在の勤務先では、月に最低10日間の休みが確保されています。 月に6日間の休日だった時代に比べれば、ずいぶんと労働条件が改善されました。 今後はさらに、8時間という労働の中身についても見直されていくといいなと思います。 週休二日への動きが始まった…

運動のあれこれ 24 <週に2日間休めるようになった>

私が小学生だった頃から高校そして看護学校を卒業した1980年代初頭まで、土曜日も半日授業があり、休みは土曜日の午後と日曜日の1.5日でした。 小中学校が週休2日になったのはいつだろうと検索したら、Wikipediaの学校週5日制にまとめられていました。 1992…

気持ちの問題  53 <マウント>

マウントという言葉をよく耳にするようになったのは、いつ頃からでしょうか。 もちろん「Mount. Fuji」のように「山」という意味では子どもの頃から知っていましたし、動物の行動に使う言葉であることも知っていました。 それが人間に使われるようになり始め…

イメージのあれこれ  20 <水しぶきをあげると速く見える>

プールに行くと、泳ぐ前に念入りに準備体操をするようになったことは、以前書きました。 この時に、もうひとつしていることがあります。 それは、その時のプール内にいる人の状況を把握して、どのコースでどのように泳ごうか計画を立てることです。 だいたい…

数字のあれこれ 43 <8時間という労働時間の中身>

日が短くなる季節には労働時間を5時間ぐらいにしてくれるといいなと書いたのですが、本当は年間を通して、1日の労働時間が短くなればいいなと思っています。 「1日に8時間以内、週40時間以内」という労働時間が決まった頃の時代に比べると、労働内容の量・質…

数字のあれこれ  42 < 日の出日の入り時間>

毎日、天気予報で耳にする「日の出日の入り時刻」ですが、その太陽の位置や光の変化を半世紀以上経験して来たので、正確に季節の変化を感じとっていると思っていました。 たとえば、光あれかしに書いたように、まだ寒い1月に太陽の光が明るく感じられて、少…

食べるということ  32 <アミの塩辛>

気温が下がって来ても日差しはちょっと夏を感じさせるこの時期に、なぜか無性に食べたくなるものがあります。 それは、アミの塩辛です。 食欲の秋ですかね。 Wikipediaの塩辛を読むと、日本でもその種類はたくさんあるのですね。イカやタコ、カツオの塩辛ぐ…

ケアとは何か  27 <面会とは何か>

面会という言葉は医療以外でも使われますが、コトバンクのデジタル大辞泉では「人と会うこと。対面」といういたってシンプルな説明だけでした。 前回の記事で面会については「教科書的に理解していた」というようなことを書きましたが、医療や介護施設での面…

ケアとは何か  26 <面会は非日常の時間>

10年ほど前に母が急性期病院に入院し、そのあたりから父も母も「入院」「入所」という生活になりました。 それ以来、高齢者の特徴ともいえる突然状態が変化して入院、転院、そしてどこの施設へ移るかといったことの対応だけでなく、そういう状況で死や病気、…

つじつまのあれこれ  13 <水平という基準点を定める>

歩いている時や車窓から見つけた風景で、少し段差や高低差があるところを見つけると、その地域の歴史を知ってみたいと心が踊るこの頃です。 あちこちの歴史資料館や郷土資料館に展示してある過去の写真や、「渋谷の記憶」のような自治体が出版している写真集…

数字のあれこれ  41 < 水準点と水準原点、標高と海抜>

散歩をしていると、海抜が書かれたものが目に入るようになりました。 そうした標識がそれまでも同じように存在していたのに、見えているはずなのに見ていなかったこともあると思いますが、私自身の東日本大震災の記憶からより見えるようになったこともあるか…

アドバンス助産師とは 16 <保険医療機関と保健医療機関>

なぜ、乳腺炎の対応にはアドバンス助産師の資格が必要というニュアンスの噂が広がっているのだろうと検索していたら、「日本助産学会」の「乳腺炎重症化予防ケア・指導研修について」に以下のように書かれていました。 日本助産学会では、「乳腺炎重症化予防…

アドバンス助産師とは  15 <乳腺炎の診療報酬>

数ヶ月ほど前、友人の助産師から「乳腺炎の診療報酬にもアドバンス助産師の資格が必要になるらしい」という話を耳にした時には、なぜそうなるのか繋がりがよく理解できなかったのでそのまま聞き流していました。 私の勤務先では医師からもそういう話は聞いた…

数字のあれこれ 40 <水準標石>

先日の猫の街の散歩は、地図で地名を見つけた偶然から思いついた大満足の散歩でしたが、もうひとつすごいことに出会いました。 境川西水門は旧江戸川との境にあるのですが、その堤防の上にリンド技師記念碑という小さな記念碑がありました。 イザーク・アン…

10年ひとむかし 38 <自分が何をしたいのか言えるようになった>

「女性」の仕事で書いたように、気象庁の観測船や海上保安庁の巡視船にも女性職員が勤務しているのを観て、本当に羨ましいと思います。 最近、「もし人生をやり直すなら」ということを妄想することが増えました。 海をぼっと眺めていると、海に関係した仕事…

散歩をする  86 <住みたいと思う街を探す>

ふらりと知らない街や道を歩く理由に、「こんなところに住んでみたい」と思えるところを探しているところがあるかもしれません。 今、住んでいる地域に住んで、もうかれこれ30年近くになります。 地域内では転居をしたのですが、何だかんだとこの街が気に入…

運動のあれこれ  23  <「『自己の超越』というブルジョワ的な価値の追求」>

京葉線に乗って猫の街へ行った時に、アクアテイックセンターがどれくらいできたか定点観測も楽しみにしていました。大きな屋根ができたあとは、工事が進んでいる感じは外見からはわかりませんでした。 私が一番最初にあの観客席に座れるのはいつなのかなとあ…

散歩をする   85 <堀江ねこざね>

今回の旅のスタートは新浦安駅ですが、せっかく京葉線 に乗るのだから葛西臨海水族園にも立ち寄ろうと欲張った計画をたてました。 というのも、水草展が開催されていることとオニバスが開花しているからです。 暑かったことと平日でもすごく混んでいたので、…

散歩をする   84 <猫の街を歩く>

今日の散歩は、猫がたくさんいる街へ行ったわけではありません。 iPhoneの地図を見ていたら、「猫」がつく地名を発見しました。 地図を見ていると、あの葛西臨海公園のあたりから足を伸ばしてだいぶ散歩をしたなあという感慨にふけっていました。 葛西臨海公…

仕事とは何か  8 <何のためにそれをしているのか次第に明らかになる>

今年の夏は、暑さといい、地震や水害といい災害を常に意識していた毎日でした。 地震や水害の復旧作業も、熱中症になる危険性を冒しての作業を余儀無くされるわけですから、その現場にいらっしゃる方々の大変さはいかばかりだろうと思いましたが、正直なとこ…

散歩をする   83 <荒玉水道から南水無へ>

水が溢れる場所から水の無い場所までの散歩コースは、電車の中でiPhoneの地図をなんとなく眺めていて思いついたものでした。 最初に氷川神社が集結している場所が目に入り、砧浄水場が近いので、これは良い機会だからそこまで足を延ばしてみようと思いつきま…

散歩をする   82 <水の溢れる場所から水の無い場所へ>

最近は氷川神社が気になりながら、地図をながめています。 パソコンの地図を拡大したり縮小していたら、あの笹塚周辺と同じく半径500mぐらいの場所に氷川神社が3つある場所を見つけました。 世田谷区の多摩川に近い場所です。 地図を行ったり来たりしながら…

仕事とは何か  7 <「苦しい疲れたもうやめたでは人の命は救えない」>

NHKに「ドキュメント72時間」という番組があります。テーマが惹きつけられるものだと録画して観ているのですが、9月7日は「海上保安学校青春グラフィティ」でした。 その海上保安学校の学生が着ていたTシャツの背中に書かれていた言葉が、「苦しい疲れたも…

世界はひろいな 47 <ニシアフリカコガタワニ>

9月13日の上野動物園のTweetで、ニシアフリカコガタワニの赤ちゃんが生まれて育っている話がありました。 8月13日から21日に、ニシアフリカコガタワニが非公開エリアで7頭ふ化しました。1頭は残念ながらすぐに死亡してしまいましたが、6頭が順調に育っていま…

思い込みと妄想 40 <花托のエネルギー>

蓮の花托を検索して、一番初めに出てきたサイトを読み始めました。 「ハスの花の奇蹟の中心」という出だしからちょっと「あれ?」と思ったのですが、確かに蓮の花托から果托への変化はダイナミックで不思議です。 もう少し読み続けると、一応、花托の構造に…

観察する 56   <花托から果托へ>

ひと雨ごとに気温が下がっていくこの時期は、夏が好きな私にはちょっと寂しい季節です。 まあ、今年はさすがに 暑さが災害になるほどなので、もう十分かなとは思いますが。 さて、学生の皆さんはちゃんと夏休みの課題を終えたでしょうか? 私は今年は是非、…

食べるということ 31 <それは誰のものなのか>

今年は秋刀魚が豊漁とのことで、収入が不安定そうな漁業関係の方達は朗報で良かったとニュースを見ていたら、「小さい秋刀魚を無料で配布」している映像がありました。 ああ・・・。 あればあるだけ獲ってしまうかのような日本の漁業の先行きが不安だなあと…

仕事とは何か  6 <日常を支えるのに非日常の連続>

玉川上水沿いに笹塚周辺を歩いた時に、東京消防庁の消防学校がありました。 今年の8月ですから、35度近い日のお散歩でした。 その建物が見える前から、遠くから訓練をしている声が聞こえて来ました。 こんな暑さの中での訓練をされているなんて、それこそ熱…

記録のあれこれ 22 <「当時の生活を垣間見る」ような記録を残す手段>

先日行った、埼玉県立歴史と民俗の博物館の展示で、洪水や渇水に悩まされた地域だけあって、江戸時代と明治時代の洪水、そして昭和のカスリーン台風を記録した資料が展示されていました。 江戸時代の洪水に関しては、その当時はまだ「台風」という言葉や概念…