生活のあれこれ 61 真の自由や普遍性が生まれる国はどこだろう

土佐から伊予への散歩の記録なのにまたまた寄り道が続いていますが、交通機関と交通費は私にとっても死活問題ですからね。真剣になります。

 

JRが来年3月で往復乗車券とその割引を終了というニュースに、途中下車ができて便利だった連続乗車券も購入しにくくなるのでどうなるのかなとショックでした。

まだまだ「デジタルでシームレスなチケット」とはいえないほどJR各社の連携も悪いのに、終了の理由の「交通系ICカード等の全国的な普及や、乗車の都度インターネットで予約できるサービスの利用が増え」にはとても納得できませんね。

 

2019年に木曽三川紀伊半島を回る計画を立てた時に、あらかじめ乗り換えごとの区間で計算した運賃よりもみどりの窓口で支払う時にだいぶ安いのは「遠距離逓減制」があるためだと初めて知りました。

 

以来、在来線の長距離逓減制や601km以上の新幹線往復チケットそして一筆書き乗車券とか割引の恩恵を利用しています。

これもみどりの窓口にあるマルスと知識豊かな職員の方々のおかげでした。

 

2024年3月に廃止されてしまった新幹線から在来線特急への乗継割引も残念でした。

2000円とか安くなるので、いつもよりは奮発して旅先で美味しいものを食べようという気になりました。

 

長距離を交通系ICカードやそのつど発券機でチケットを購入して乗り継ぐとなると、この長距離逓減制を使う機会が減ることでしょう。

その恩恵の機会を失いそうになって初めて、これもまた乗るほど安くなる「交通権」という考え方によるものだったのだと気づきました。

 

そしてこの乗れば乗るほど安くなるシステムに「安くなってラッキー」と自分の損得ばかり考えていましたが、よくよく考えればこれもまた現代の参勤交代制の格差を少なくするという大事なものですね。

 

世の中の状況も刻々と変わるので対応して変化していかなければならないと理解していたものの、最近のJRはなんだかいつの間にか正体を変えているような気がしていました。

それは、もしかすると「交通権」という普遍性を手放そうとしているのでしょうか。

 

 

*ここからが本題*

 

暇があると地図を眺めているのですが、最近はもっぱら日本国内でした。

 

マップをぐーんと縮小して地球儀にして世界中の鉄道網を眺めてみました。

日本は大動脈の新幹線がくっきりと描かれ、そして海岸線に沿って「ほぼ」一周線路が描かれています。ああ、いい眺めですね。

 

お隣の韓国は・・・と見ると鉄道が描かれていません。そんなことはなくてこちらも海岸線を一周するように鉄道が通っているようなのでマップに描かれていない理由はわからないですが、日本の民営化の歴史に近いようです。

台湾もぐるりと海岸線を一周した路線図が見えます。

中国は首都北京あたりから鉄道網があるイメージでしたが、意外に広州から放射状に伸びた一本の終点が北京でした。

1980年代半ばに旅行したタイも首都から放射状に相変わらず鉄道が健在のようです。あの車窓の風景が懐かしい。

 

しだいに鉄道がある地域はまばらになり、砂漠を越えてさらにぐるぐると回して息を呑んだのがヨーロッパ、特にかつて「西欧」と呼ばれた地域です。

まさに「網羅」という鉄道網が描かれています。

「電車もバスも無料」「使うと安くなる」という発想が生まれてきた地域と重なっているのでしょうか。

 

大西洋を超えて北米になると、西海岸と東海岸を結ぶ長距離の鉄道と主要な都市を結ぶまばらな路線図です。広大な国土ですから仕方がないですけれどね。

 

そしていかなる地図もつねに主観的であり、恣意的に表現されるのでそこにあるもの全てが絵が描かれているわけではないことに注意が必要ですけれど。

 

それにしても現在のEU諸国では、自動車全盛の時代になってもこれだけ鉄道が生きている背景は何でしょうか。

そしてそれはちょうどあの暴君が暴れているかつての自由と民主の象徴の国と、それに対抗する国々の地図に重なりました。

 

そうそう1980年代半ばにインドシナ難民キャンプで出会ったアメリカの大学生が来日して国内を案内した時に、アメリカは歴史がないから」とボソッと言ったことが記憶に残り続けています。

 

ちょうど建国210年を過ぎた頃です。

20代にしたら200年は相当な歴史に感じたので「建国200年」も相当ですし、当時は日本よりもだいぶ先をいく理想的な先進国アメリカなのにと理解できなかったのですが、40年後の姿を見て少しわかるような気がしてきました。

 

歴史とは理想と現実の葛藤の中から、どれだけ自由や普遍性を実現してきたかということだったのではないかと。

 

あの友人たちは今、どんな生活をしているでしょう。

 

 

 

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