2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「助産師と自然療法そして『お手当て』」はまだまだ続きますが、一旦、代替療法とは何かということを考えてみようと思います。 これまでのエントリーを読まれた方には、代替療法、自然療法あるいは民間療法と聞くだけで、「うさんくさいもの」と私に刷り込ま…
私自身の中にも「人とは違う」という自意識の強い部分があって、そのために人生経験を豊かにできた面もあれば、今思い出すと赤面する体験もあります。 今までの記事の引用で使用してきた大森一慧氏の「自然派ママの食事と出産・育児」(サンマーク出版、2005…
マクロビベビーという言葉があることを知ったのは、2010年の頃でした。 妊娠中にマクロビ食を実践して生まれた赤ちゃんのことらしいです。 検索すれば、この言葉を使っている人たちが実際にいることもわかります。 doramaoさんの「マクロビとホメオパシー 共…
代替療法について調べていると、代替療法を実践されている方々の体験記を読む機会が増えました。 あくまでも印象ですが、ひとつの代替療法を厳格に実践し続けるというよりは、「ゆるふわ」といろいろなものを適度に取り入れているという方が多い印象ですね。…
助産師とホメオパシーについて調べていた時に、「前置胎盤に効くレメディ」なんていうものを使っている助産師がいることに心底驚きました。 そして「助産師、マクロビオティック」で検索すると、こんな話が。 妊娠前期に前置胎盤と言われました。(中略) マ…
「穀物菜食の育児をすれば(予防接種の適応になるような)感染症は発病しても軽くすむか、発病しないという体験をもっているのが普通」と信じて予防接種を受けさせなかったとしても、他の人たちが予防接種をすることでそういう子どもたちを流行から守ること…
こちらの記事で紹介したkikulogの代替療法と予防接種に関する議論に出会うまで、私自身は予防接種を受けない理由に代替療法の考え方があることを、医療従事者でありながら不覚にも知りませんでした。 予防接種に否定的な小児科医の本とかは知っていましたが…
前回の記事に続いて、マクロビオティックの妊娠・出産・育児に関する考え方をみていこうと思います。 正直なところ私の理解をこえた内容が多く読むのも大変なのですが、それでも妊婦さんや助産師までひきつける何かがその中にあるとしたらそれは何か知りたい…
今回の記事から、いいよいよマクロビオティックの妊娠・出産・育児に関するいわば各論の部分を見ていこうと思います。 引き続き、大森一慧氏の「自然派ママの食事と出産・育児」(サンマーク出版、2005年)の内容を紹介していきます。 著者は栄養士の資格を…
引き続き、大森一慧氏の「自然派ママの食事と出産・育児」(サンマーク出版、2005年)に書かれている「食をととのえて迎える出産は、トラブルが少なく、安定している」の章をみていきたいと思います。 ところで2005年というのは、どんな頃だったのでしょうか…
前回に引き続き、大森一慧氏の本の「食をととのえて迎える出産は、トラブルが少なく、安定している」という小見出しの部分から考えてみます。 「安産」と「難産」という表現は日常的には使われるのですが、実際には定義もないし学問的には使われない言葉です…
マクロビオティックの中でも出産・子育てに言及した本は、著者が違うと内容もバラバラでそれぞれがそれぞれに「理論」を作っているというのが印象です。 ですから、今回の記事からしばらく、栄養士という肩書きのある大森一慧氏の本に従ってマクロビの出産に…
以前の記事で日本に硬膜外麻酔の無痛分娩が広がらないのは、助産師側あるいは日本の社会の中の「産みの痛みを耐えてこそ母になる」という考え方が根強いからだというとらえ方には、私自身はどうなんだろうと懐疑的な立場であることを書きました。 たとえば、…
昨日のマクロビのお産に対する思想の記事にいただいたyamyamutohさんとrenyankoさんのコメントから、もう少しその思想背景について思うところを書いてみようと思います。 <富国強兵政策と母子保健> ・お産が苦しいなどというのは、食養を破った罪人だけで…
お産の体験を語る時の女性の心理というのは、ちょっと表面上ではわからない気持ちがあるのではないかと思っています。 俗にいう「軽いお産」で済んだ方でも、自分は「安産だった」という時と人から「安産だったね」と言われる時には微妙に気持ちは揺らぐよう…
前回の記事で、マクロビオティックを実践している方のブログで、「マクロビを実践したから痛くないお産だった」という内容が書かれているのを何度か見たことがあることを書きました。 「自然派ママの食事と出産・育児」(大森一慧著、サンマーク出版、2005年…
マクロビオティックのブログを検索していて驚いたことのひとつに、「マクロビオティックを実践したので、陣痛はまったく痛くなくて安産でした」とご自身の体験を書かれたものがあったことでした。 それもひとつだけでなく、いくつか。 今日は、そのあたりを…
自然療法や「お手当て」というのは、マクロビオティックが始まりではなく、もともとあった民間療法をマクロビオティックが取り入れたというのは、doramaoさんのコメントの通りだと思います。 お手当法はマクロビ独自のものではない民間療法ですが、それをマ…
マクロビなどの代替療法が子育てのお母さんたちをひき付けるとしたら、それは症状を観察するコツのようなものがまとめられているからかもしれません。 子どもが生まれたり家族が病気になったり介護が必要になると、「家庭看護」の責任がのしかかってきます。…
以前、小児科との混合病棟に勤務していたときもありました。 重症のケースはもっと大きな病院へ依頼していましたが、気管支喘息、肺炎あるいは川崎病などに対応していました。 子どもたちというのは入院時には発熱でぐったりしていても、点滴を開始して半日…
夜になると「泣き止まない」とか「いつもと違うような気がする」と、お母さんたちが不安になって病棟に相談の電話が入ることがあります。 初めてのお母さんたちでもこうして電話をされる時にはだいたいは自分の中で答えが出ているけれども、「それで大丈夫」…
私自身が民間療法をよく使う家庭で育ったことはこちらの記事 で書きました。 1960〜70年代ですから、国民皆保険制度になって医療が身近になり始めた過渡期の時代だったといえるのかもしれません。 ですから、親にとっても「これくらいは病院に行くほどではな…
自然療法というと、「西洋医学的な薬を使わない」とか「体の持つ病気とたたかう力を引き出す」といったイメージとともに、「身近な素材を利用してできる」という点も人をひきつける面があるのではないかと思います。 たしかに受診するほどでないあるいは薬を…
無痛分娩についての話はまだ続きますが、少しゆっくり考えようと思うので一旦小休止をしようと思います。 このあたりから助産関係の雑誌を紹介しながら、「冷え」について3回連続で記事を書きました。 日常の中で「体を冷やすと風邪をひくよ」とかたしかに…
助産師の中で「硬膜外麻酔分娩はいいものではない」と考えている人たちに、「無痛分娩は、自閉症の子供が多く生まれてくるのは、海外では常識になっています。そういうリスクもあるんです」と信じている話を聞いて驚きました。 いやぁ、本当にニセ科学の議論…
初泳ぎというタイトルですが、まだ泳ぎに行っていません。 早く泳ぎにいかないと頭のお皿が乾いちゃいそうです。 以前は年末年始の2週間近く休止しているプールがほとんどでしたが、近年、お正月早々から時間短縮でプールを開けてくれる公営施設も増えました…
日本で年間どれくらいの出産が、硬膜外麻酔分娩によって行われているのでしょうか。 そういう基本的な統計もよくわからないので、私が「感じている」程度の根拠のない話が続きます。 すみれさんに教えていただいた硬膜外麻酔分娩はいいものではないと感じる…
助産師の中(いえ産科の先生方も)には「自然なお産」とあえて括弧をつけるような出産方法が絶対によいとまでは思わなくても、できるだけ「手をださずに(医療介入をせずに)」「待ったほうがよい」という自然な経過を大事にしたいという思いがあると思います…
また無痛分娩の話題に戻ります。 このシリーズは、2012年12月3日のお産に対する気持ち考える1 <まだ語られはじめたばかり>から始まっています。 2012年12月28日の「お産に対する気持ちを考える 5 <無痛分娩、助産師は否定的なのか?>」にいただいた外か…
新年を迎えましたが、平常運転のブログです。 今年もよろしくお願いいたします。 年末は「今日はちょっと黒」のタグで終わってしまったので、せめて年の初めは希望の持てるような話題でいこうと思います。 助産師向けの「専門」雑誌はなんだかなぁという感想…