植物

観察する 15 <ノブドウ>

先日のボタニカルアート展で、鳥肌が立ちそうなほど感動した展示がありました。 それがノブドウでした。 ノブドウは子供の頃に野生児で裏山を駆け遊んでいた頃、秋になると美しい実をつけていました。 今の生活圏ではほとんど見かけないので、懐かしいと思い…

つまみ菜

10月に入ると各地の水害の影響だったのか、野菜の値段が上がりました。 レタスやキャベツ、そしてちょうど「食べたい!」と思い始めていた白菜も高くなりました。 いつも使っているスーパーでは、それまでは白菜は2分の1、4分の1に切り分けられて売られてい…

観察する 14 <「植物の持つ特性を変えない」>

子どもの頃は、手先が器用で絵が上手だった父に似て、絵を描くのが得意でした。 いつ頃からか、私の「才能」は凡才となり、絵を描くこともなくなりました。 ボタニカルアートの展示会を観に行った動機のひとつに、もしかしたら私にも描けるかもしれないとい…

観察する 13 <ボタニカルアート>

11月24日、都心での雪は54年ぶりという日に日比谷公園に行きました。 前日はお天気だったので本当に降るのかなといぶかっていましたが、朝起きたら雪に変わっていたのでびっくりしました。 何を好き好んでこんな雪の日に公園に散歩をしにいったかというと、…

散歩をする 5 <夢の島熱帯植物館>

夢の島公園には、もうひとつ行きたかった場所があります。それが夢の島熱帯植物館です。 新木場を通過する時に見える大きな温室に、行ってみたいという思いと、行ったら東南アジアでの生活がよみがえって日本から脱出したくなるのではと南洋幻想へ傾く気持ち…

白菜

9月に入るとボチボチと白菜が出回り、暑さに疲れた胃がなんだか喜ぶかのように、白菜を食べたくなってきます。 白菜で好きな料理の筆頭はなんと言っても白菜と肉団子のスープですが、もう少し気温が下がらないと作る気になれません。 9月から10月頃までの白…

コスモス

先日、父の面会に3週間ぶりに行ったら、もう秋の景色になっていました。 ノースリーブでも歩くと汗がでるぐらいの気温なのですが、田んぼには黄金色の稲穂が垂れ香しいほどの香りが漂い、トンボがたくさん飛んでいました。 どの花かわからないのですが秋を思…

アロエ

コンフリーは記憶になくても、アロエはほとんどの方がご存知だと思います。 「ヤサシイエンゲイ」のアロエの説明では、明治期に日本に入って来たようです。 日本でもよく知られているのはアロエ・アルボレッセンス(A.arborescens)です。キダチロカイ、キダ…

コンフリー

今日のお題のコンフリーという名前に記憶があるとすれば、50代以上の年代の方でしょうか。 小学生の頃だったので、1960年代終わりから1970年代初めの頃だったと思います。 我が家の庭に、コンフリーが植えられていました。 母がどこからか聞いて来て、「体に…

ピーマン

ピーマンは子どもの苦手な野菜の筆頭にあげられることが多いのですが、私はピーマンが大好きでした。 子どもの頃はまだ青椒肉絲はなくて、ガス火で焼いて醤油をつけただけとか、油で炒めて塩こしょうといったシンプルな料理でしたが、夏休みの記憶とともに思…

スイカ

少し前に録画した相葉マナブで、スイカの収穫や変わった食べ方を放送していました。 スイカといえば、子どもの頃は夏の食べものでした。 祖父の田んぼの脇にスイカが植えられていて、収穫したスイカは農業用水の中で冷やされていました。 7月から8月だけのお…

青じそ

気温と湿度が急にあがってくるこの時期に、購入量が増えるのが青じそです。 刻んで薬味にしたり、サラダに入れたり、あの香りを楽しんでいます。 鮭を焼いてほぐしたものと、刻んだ青ジソを鮨飯に混ぜ込むと、夏向きの混ぜ寿司のできあがり。 でも、この青じ…

マーガレット

5月に入って初夏の香りが漂い始めると、父の住む病院までの道はマーガレットで埋め尽くされます。 田植えが終わったばかりの水田の周囲や、そのあぜ道、そして民家の垣根のまわりなど、青々とした草と花びらの白さが対照的になって、浮き上がるような光景に…

もやす

今日のタイトルもなんだか呪文のようですね。 Wikipediaのもやしに書かれていた説明に、「そうだったのか!」と不意をつかれたのでした。 もやし(もやし、萌やし)とは、主に穀類、豆類の種子を人為的に発芽させた新芽。 そうか、「萌やし」なのかと。 カッ…

もやし

好きな野菜のひとつにもやしがあります。 野菜炒めに入れても美味しいし、さっと茹でて酢醤油であえてもおいしいですね。 なんといっても一袋30円前後という価格もすごいと思います。 もやし料理の中で一番好きなのが、ただもやしだけを炒めて塩・こしょうで…

にんにく

今年も幻想的な風景の時期になりました。 その父の面会の帰りはちょうどお昼頃になるのですが、バス停の近くにある韓国料理店から香ばしい香りがします。 ニンニクを炒めたような香りです。 この香りをかぐと、私は季節に関係なくそのまま気分は東南アジアに…

いんげんとささげ

今日のタイトル、ひらがなで書くと謎の呪文のようですね。 私の好きな野菜のひとつに、いんげんがあります。 正式な名前はインゲンマメのようです。 いんげんといえば夏の野菜なのですが、昨年の夏はよく行くスーパーではなぜかいんげんがあまりありませんで…

チンゲンサイ

今年は暖冬のおかげで、キャベツや白菜が安定した価格で助かりました。 でも出荷時期が早まってこれからの時期に出荷量が減るらしく、ちょっと心配ですし、天候に左右される農業に従事している方は本当に大変ですね。 1年を通してかなり安定した価格で、いつ…

狂い咲きか早咲きか

今年の冬は、本当に暖かい日が続いています。 12月中にすでに紅梅が咲き始めていて、お正月にふらりと寄った公園では満開になっている紅梅もありました。 今年はいろいろな花の開花が早そうですね。 先日、父の面会へ行く途中、車窓から見える土手では水仙が…

グアバ

撮りだめしていた国分太一のお散歩ジャパンを観ていたら、10日ほど前の放送でグアバが出ていて、ああなつかしいと思いました。 屋久島フルーツガーデンというところだったと思いますが、そこでジャイアントグアバを食べている場面がありました。 ジャイアン…

野菊

11月に入って、父が暮らす地域はすっかり落ち葉の季節になりました。 バスを降りて病院へ向かう道を歩き始めると、「あ、秋の香りだ!」と感じました。 落ち葉の湿った香りです。 ということは、9月に感じる香りは初秋の香りで、10月は一旦あまり香らず、そ…

柿が安くておいしい季節になりました。 今年は例年に比べて甘くて、価格も安いように感じますがどうなのでしょう。 毎日、柿かりんごのどちらかを楽しんでいます。ああ、日本の秋っていいなあ。 まだ都内は紅葉がぼちぼち始まったぐらいですが、父の面会に行…

木立朝鮮朝顔

秋も終わりに近づいたのになんだか今年は皇帝ダリアを見かけないなあ、天候不順だったのかなあと思いつつ昨年書いた記事を読み返したら、なんと昨年と同じ勘違いをしていて自分の記憶力にがっかり。 皇帝ダリアはこれからでしたね。また車窓から見えるのを楽…

鬼グルミ

銀杏のことを考えると、連想されるのが鬼グルミです。 先日も父の面会の車窓から、少し色づき始めた鬼グルミの木を何本も見かけました。 小学生の頃は裏山を拠点にして遊び回ったことはこちらの記事に書きましたが、秋になるとこの鬼グルミがあちこちで実っ…

イチョウと銀杏

先日、パンダを見に上野動物園に行ったことを書きましたが、上野公園に入った途端、強烈な臭いが感じられました。 そう、銀杏の季節ですものね。 銀杏は好きなので、あの臭いも仕方がないかと我慢できるのも「気持ちの問題」かもしれませんね。 でもイチョウ…

灯台下暗し

私の日常の生活というのは、けっこう規則性があるといつも感じています。 通勤にしても休日の過ごし方にしても、同じように行動し、同じような場所を同じように通過してパターン化されていることを感じます。 先日、通勤などで毎日利用している駅からいつも…

ミズヒキ

秋の気配とともに、私の中で存在感を増すのがミズヒキです。 漢字で検索するとこの植物の語源になった水引しか出てこないので、この植物の名前はカタカナ表記しかないのですね。 あのシュッと長く伸びた茎にポツポツと赤い花がつく姿が、こどもの頃からなん…

葛藤

父の面会の道すがら、秋の香りを感じるようになりました。 実際には8月初旬頃からふと秋の香りがしていて、葛の花の香りが強くなり始めます。 うだるような盛夏なのに、日差しが黄色みを帯びてくるように感じたり、草花の香りが変化し始めると、8月の初め…

河原撫子

40代ごろから急に、身近にある植物が気になりだしました。 いつも何気なく歩いている道ばたの見慣れた雑草からよその家で育てている草花や樹木まで、目がいくようになりました。 子どもの頃には見たこともなかった植物が増えていることもありますが、子ど…

ホタルブクロ

私が高校生まで過ごした地域は少し標高が高いからなのか、春は一斉にいろいろな花が咲いて幻想的な風景であることをこちらの記事に書きました。 それ以外の季節は、都内よりも半月から1ヶ月遅れで花が咲いています。 先日父の面会に行った時に、都内では6月…