2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩をする 115  南紀の風景をみる

桑名駅からお弁当を持ってワイドビュー南紀5号に乗り込みました。 ここから新宮まではちょうど3時間です。 早朝に出発してずっと川を眺め続けたので、お弁当を食べたら眠くなってしまうのではないかと心配だったのですが、紀伊半島の地形や風景の変化のおも…

発達する  23 何かを確認したくなるのか

今回の紀伊半島の旅のようになにかに取り憑かれたかのようにあちこちを歩き回っているのですが、どうもそれが水に惹かれているだけでなく自分の中の災害史を正確な年表にしたいという目的につながっていくらしいことがぼんやりとみえてきました。 先日、この…

数字のあれこれ  47 時刻表

数字が苦手な私ですが、好きな数字があったことに気づきました。 ひたすら川と海を見に行こうと思いたってから、紀伊半島についての本を探しに書店へ行った時に見つけました。 「文字の大きな時刻表」(交通新聞社)を手にとってみたら見やすいので、久しぶ…

客観的のあれこれ 5 耳栓の対応能力のようなもの

母の面会へ行く時には、比較的長い時間、同じ電車やバスの中にいます。 出かけてからいつも失敗したと思うのが、「次は耳栓を買おう」と思っていたのに忘れてしまうことです。 スマホのイヤホンは使っていないのですが、耳栓がわりになるかなと試してみても…

食べるということ 35 列車の中で食べる

「桑名といえば焼き蛤」のイメージだけが強くて、桑名駅についたら新宮までの特急の中で食べるお弁当を買おうと楽しみにしていました。 軽い昼食のつもりのサンドイッチも地面にぶちまけたので、なおさらお腹が空いたのでした。 駅弁については調べていなか…

水のあれこれ 96 瀬切れ

東海道新幹線の車窓から見える川を瞬きを惜しんで眺めた中でも、絶対に見逃さないようにと思っていたのが安倍川です。 大井川や天竜川に並んで静岡県内では滔々と水が流れる大きな川に、水がなくなったというニュースが1月にありました。 安倍川下流で「瀬切…

散歩をする 114 木曽三川

おそらく昔の紙の地図であれば、「大きな川が三本近づいて流れている場所」くらいにしか見えなかった部分を、パソコンの地図であれば拡大し、そして航空写真で見ることができます。 揖斐川、長良川、木曽川がもっとも近づいた部分に「木曽三川公園」があるこ…

水のあれこれ 95  水を渡る

木曽三川を知って、もうひとつ私が今まで大きな勘違いをしていたことに気づきました。 東海道新幹線は何度も乗ったので停車駅はだいたい言えるのですが、岐阜羽島はなんとなく山の中だというイメージがありました。岐阜県は海がないですし、新幹線だと一瞬で…

散歩をする  113 水害の歴史をめぐる旅

紀伊半島を一周するにあたってどこに宿泊するかが、最初の楽しい悩みでした。 漁港と地形を見ることを考えると、勝浦、太地あるいは串本あたりかなと最初は計画を立てたのですが、ふと、二十数年来の課題を思い出しました。 台風の季節になるとニュースで耳…

散歩をする 112 ひたすら川と海を見に旅へ

散歩をするようになってここ3年ほど、次にどこにいこうかと候補地を書いたメモを作っていました。 最初の頃は、所要時間2〜3時間ぐらいの近場の散歩だったのですが、つくばに行ったあたりから日帰りの小旅行になり、昨年岡山へ行ったあとは一泊二日で行けそ…

乳児用ミルクのあれこれ 45 液状乳児用ミルク元年

国産の液状乳児用ミルクがいよいよ来月から市販されるとのお知らせが、職場に届きました。 これまでも災害時限定で液状乳児用ミルクが使われるようになってきたのですが、ふつうにどこでも購入できるようになる、まさに液状乳児用ミルク元年になりそうです。…

散歩をする  111 上野動物園のモノレール

あちこちを散歩するようになって、多様な電車に乗る機会が増えました。 風景の違いだけでなく、乗り慣れている電車では感じたことがない音や揺れ方、あるいは電気だけでなくデイーゼルだったり、私が生まれた頃の車体がまだ現役で走っていたり、車内に一歩入…

食べるということ  35 あく

寒い日には煮込む料理の回数が増えますが、「偶然だろうか、それとも最近こういう傾向なのだろうか」と気になっていることがあります。 それは、食品のあくが少なくなったのではないかということです。 野菜や肉、魚を煮る料理では「あくを取ってください」…

行間を読む 76 搾取という言葉

昨日の記事の中で引用した「明治期の東京に於ける牛乳事業の発展と経過の考察」という資料を最初に読んだときの違和感が、「搾取業」という言葉でした。 搾取といえば「片手で援助、片手で搾取」に書いたように、私にとっては80年代以降、人間が人間から搾り…

乳児用ミルクのあれこれ 44 東京は酪農の発祥地

なぜかつて牛がいた場所を散歩しているかといえば、「育児用乳製品の店」があった時代に「明治時代からしだいに牛乳も生産されるようになり」と書いたあたりの知識は、たぶん高校生ごろには知っていたのだと思うのですが、具体的にどんな歴史があったのかが…

散歩をする 110 かつて牛がいた街

新宿御苑の玉川上水跡を歩いた後、かねてから歩いてみたかったところに足を伸ばしました。 それが牛込です。 明治から昭和にかけて渋谷区や新宿に牧場や搾乳場があったり、まだ冷蔵設備が発達していなかった1940年代から50年代ごろに「育児用乳製品のお店」…

散歩をする 109 内藤新宿分水散歩路

特に予定がなかった休日、泳いだ後に葛西臨海水族園に行こうと思って一歩外へ出たら、けっこう冷たい風が吹いていました。私が住んでいる場所でも風速8mと表示されていたので、きっと海風はもっと強い可能性があるので、急遽、散歩コースを変更しました。 い…

植物に慰められる

今年も通勤途中で見かける梅の開花は、1月に入ってからでした。 12月には咲き始める早い年もあるので、まだかまだかと待ち続けていたのですが例年並みのようです。 昨年の災害と認識する暑さの影響はどうなるのだろうと思ってこの冬を待っていたのですが、梅…

小金がまわる 14 散歩で散財する

節分の季節ということもあって、成田山新勝寺の話題が多い時期でした。 今年はとりわけ成田山新勝寺に反応したのは、香取海を回る時に参道を歩いたからでした。特に「アド街ック天国」では、「あ、あのお店の前を歩いた」と記憶が蘇ってきて懐かしさを感じま…

境界線のあれこれ  86 フィリピン海

「マツコの知らない世界」で、7000箇所の池を回った方が出演していました。 あ、そこに水があるだけで飛び込みたくなるような人がやはりいるのだと、勝手に親近感を覚えました。ほんと、地図の水色の部分を見ているだけで、ワクワクしてしまいますからね。 …

記録のあれこれ  27 記事のまとめを見直しています

昨年末にはてなダイアリーからはてなブログへ移りました。心配していたほどのこともなく、移行作業は30分ぐらいでスムーズに終わり、こういうプログラムを作成したり運営する人はほんとすごいなと思いました。 今までのはてなダイアリーでは、ひとつのテーマ…

食べるということ  34 コンビニのイートイン

コンビニのイートインと子ども食堂の話題がざわざわと聞こえてきて、まっさきに思い出したのが、2012年ごろから3年ほど、父とよくコンビニでおやつを食べていたことでした。 父が暮らしていたグループホームの目の前の広い公園を散歩したあとは、数百mほど離…

助産師の歴史  8   新しい酒は新しい皮袋に盛れ

平成は30年間と数ヶ月あるので、その長さの時間とは社会をいろいろと変化させるものだと思い返しています。 医療の世界に関わって10年ほどで、平成になりました。 それからの30年間を思い返すと、私の中で仕事に向き合う上で大きな変化が3つほどありました。…

助産師の歴史  7   真の理解がなければ真の反省は難しい

「平成助産師会革命」の「3つの負の出来事」の2つ目に「ホメオパシーによるビタミンK不投与の問題」が挙げられていました。 歴史として残したことは一歩進展かもしれませんが、なんだか「ホメオパシー」だけ「ビタミンK2シロップ投与」だけの、あるいは「個…

水のあれこれ 94  湧水と渇水

伊豆長岡から沼津行きのバスに乗ると、狩野川放水路の海側を見ることができることに気づきました。温泉街のくねくねと曲がった坂道を登り海側へ出ると、放水側のトンネルが見えました。しばらくすると江浦湾が見えてきました。 残念ながら河口部分はバスから…

散歩をする 108 狩野川放水路

時間があると地図をながめているのですが、駿河湾あたりを拡大したり縮小したりしてながめていたら、狩野川から駿河湾へと山を超えて分岐している水色の部分を見つけました。 五反田川放水路と同じようなトンネルになった放水路に違いないと検索したら、狩野…

助産師の歴史 6 「3つの負の出来事」

日本助産師会発行の「平成の助産師革命」は、部外者からみると何が変革されたのかがあまりよくわからない内容でしたが、第5章「本会の最近20年間の発展」に「3つの負の出来事」がありました。 平成7(1995)年4月より平成29(2017)年度総会までの22年間の私…